
様々なゲームで耳にするSBMMですが、CoD:BOCWでは特にこのシステムの影響が強いと話題です。SBMMとはなんぞや?という方向けに簡単に説明すると「自分のスキルに合ったプレイヤーと優先してマッチングするシステム」の事ですね。このシステムの恩恵は、初心者などスキルが低いプレイヤー同士がマッチングしやすくなるので上級者による初心者狩りみたいなものが少なくなる傾向にあります。
ここだけ見ると「なんだユーザーに優しい良いシステムじゃん」となりそうだけど、実際は様々な問題点を指摘されているので一部のプレイヤー(特に上級者、トッププレイヤー)の間ではかなり不評。海外でも「SBMMのせいでゲームが壊れてしまった」と嘆く声も大きいです。
今回はそんなSBMMについて現在の仕様や問題点などをまとめていきます。
Drift0r氏によるSBMMの検証
Drift0r氏は検証動画や解説動画を多く上げてる海外youtuberであり、今回のSBMMの検証も海外サイトに取り上げられているほどなので興味がある方は動画チェックしてみると良いかも。武器のカスタム構成やスペック詳細など参考になるかもしれない?
話を戻すと同氏は「クロスプレイを有効」にし、「複数のアカウントで同じ数の試合をこなす」という基準でテストを行い出来る限り正確で一貫性のあるデータをとっています。
主に注目する場所は「マッチング時間」「サーバーのping」「ロビーのk/d率」「ロビーのSPM(1分辺りの平均スコア)」「過去5試合分のk/d率とSPMの数値」。これらを集計して調査結果を出しています。
- スキルの高いアカウントは、スキルの低いアカウントよりも一致するものを見つけるのに時間がかかり、pingが高くなります
- BOCWのpingは、基本接続品質をスケールオフします(プレーヤーのpingが10の場合、2倍の20になりますが、プレーヤーのpingが40の場合、2倍の80になります)
- スキルの高いアカウントに切り替えた後、グループのpingは10ミリ秒から25ミリ秒に増加しました
- グループのマッチメイキング時間は、ハイスキルアカウントに切り替えた後、10秒から25秒に増加しました
データを見て見るとBOCWには間違いなくSBMMが存在している事になりマッチングに大きな影響を与えている事がわかります。また、「特に過去5試合分のスコアが大きく影響している」事もわかるのでこれが大きな問題の1つとして取り上げられます。
一部の海外プレイヤーの間では数試合ひたすら低スコアになるように調整し(自爆やトロール行為など)逆ブーストする事で初心者帯とマッチングし無双している事が指摘されてます。
SBMMの影響で「同じプレイヤーとばかり当たりやすい」という問題もあり常に同じ敵とばかり戦うのは経験的にもゲーム体験としてもどうなんだろう?って気がしてます。
SBMMの賛否
SBMMは初心者の遊びやすさに貢献しますが、中級者もしくはそれ以上の実力があるプレイヤーからは歓迎されていない印象が強いですね。やっぱり常にガチ武器を使い強い立ち回りを意識しながらプレイするのはしんどい。武器のレベル上げしたい場合でも気軽に出来ないのはネックになりがち。更にマッチングに時間がかかり当たる敵は毎回同じ…となると楽しさを見いだせにくいと感じます。
しかしSBMMは完全に要らないのか?というとそうではないのが難しいところ。始めたてでルールや操作がおぼつかないプレイヤーが上級者と同じ部屋に押し込まれても誰も得をしないし不満が更に出るだけだと思うし。
Apexみたいに始めたばかりの初心者サーバーなど分ければマシになるのかな?と思ったりもするけどう~ん。海外でも完全にSBMMをなくす事に対しては反対も多いです。
ただコールオブデューティーは「競争力よりも本質はカジュアル」という点で人気が出たゲームなので原点に戻るならSBMMの緩和をすべきという思いもあります。
シーズン1でSBMMの調整が入る可能性
今回は運営も珍しく「SBMMの問題は理解している」と発言してるのでSBMMの緩和が来るか!?と期待してしまいます。しかしSBMMは過去作を見ても「どう見ても実在してるのに存在を否定してきた」という前科(?)があるのでどうなるんだろう…っていう不安も大きいかな。
もし緩和してもパッチノートに記載しないでサイレントパッチの様な扱いになる可能性が高いかもしれません。
シーズン1は多くのメタ武器を調整するとも発表しているのでSBMMの見直しをするには絶好の機会とも言えそうですね。今作はあまりに厳しいのでマッチング時間もかかり、少しでも早く緩和される事を期待しています。