今回は、「Black Ops 6」のベータ版におけるTTK(Time to Kill)について掘り下げていきます。
コミュニティでよく耳にする「TTKが速すぎる」という意見がありますが、これは本当に正しいのでしょうか?
この記事では、データをもとに「TTKは実際にはどうなのか?」について考察し、よくある誤解を解消していきます。
Black Ops 6のタイム・トゥ・キル(TTK)とは?
タイム・トゥ・キル(TTK)とは、敵を倒すのにかかる時間を指します。
Black Ops 6のベータ版では、このTTKが非常に速いと感じるプレイヤーが多くいます。
しかし、本当にTTKは速すぎるのでしょうか?
実際のデータを元に、この問題を詳しく見ていきましょう。
アサルトライフルとSMGのTTK比較
ベータ版で使用可能なアサルトライフルのTTKデータによると:
- XM4: 300ミリ秒
- AK74: 276ミリ秒
- AS85: 320ミリ秒
これらの数値からわかるように、平均TTKは約299ミリ秒であり、これはBlack Ops Cold Warよりも若干速い程度です。
また、SMGのTTKデータは以下の通りです:
- C9(MP5相当): 246ミリ秒
- Jackal PDW: 264ミリ秒
- Tonto 22: 272ミリ秒
SMGの平均TTKは261ミリ秒で、こちらもBlack Ops Cold Warと非常に近い値となっています。
Black Ops 6のTTKは他のシリーズとどう違う?
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多くのプレイヤーは、Black Ops 6のTTKがModern Warfare 2019やModern Warfare 2のような高速キルゲームと似ていると感じていますが、実際のデータは異なります。
これらのゲームでは、SMGのTTKはおおよそ175ミリ秒で、Black Ops 6よりも速いです。
そのため、Black Ops 6のTTKはむしろModern Warfare 3やBlack Ops Cold Warに近く、これらのゲームはコール オブ デューティシリーズの中でも比較的遅いTTKを持っています。
ラピッドファイアとTTKへの影響
Rapid Fire(連射速度アップ)は、武器の発射レートを上げるアタッチメントで、これによりTTKが速くなります。
しかし、ベータ版の初期段階では、Rapid Fireをアンロックしているプレイヤーは少なく、その影響は限定的です。
例えば、Jackal PDWにRapid Fireを装着すると、TTKが264ミリ秒から245ミリ秒に短縮されますが、これは大きな違いではありません。
したがって、Rapid FireがTTKの速さに与える影響は現時点ではそれほど顕著ではないと言えるでしょう。
Black Ops 6で感じる「速すぎるTTK」の真相
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TTKが速いと感じる主な理由の一つは、ヒット検出(ヒットレジストレーション)の向上です。
Black Ops 6は、新しいエンジンを使用しており、過去のBlack Ops Cold Warよりも命中判定が正確です。
この結果、撃った弾が敵にヒットしたときのフィードバックがより明確で速いため、TTKが速く感じられるのです。
プレイヤーが感じるTTKと実際のTTKの違い
もう一つの要因は、デシンク(遅延)です。
これは、プレイヤーがサーバーと同期していないために発生する遅延で、実際よりも少ない弾数で倒されたように感じることがあります。
この遅延は、特にゲームの初期リリース段階でよく見られる問題です。
まとめると、TTKが速すぎると感じる原因の多くは、実際のゲームバランスの問題ではなく、ネットワークやエンジンの変更によるものである可能性が高いです。
そのため、今後のアップデートやパッチでこの問題が解決される可能性もあります。