次世代のグラフィックス性能を追求し、驚異的なパフォーマンスを誇る「RTX 3090」。Ampere世代の最高峰として登場したこのグラフィックボードはTITAN RTXを凌駕する性能と、より手頃な価格を両立しています。豊富なメモリ帯域幅、高速な処理性能、そしてその魅力的な価格は大きな選択肢となるでしょう。
しかし、この驚異的な性能には一定のハードルも存在します。消費電力の高さや冷却性能の重要性など、緻密な構成が求められるこのGPUはハイエンドユーザー向けの選択肢となります。本記事では、RTX 3090の機能やターゲット層、そして実際に搭載する際に注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。この記事を参考に、あなたのニーズに最適なグラフィックボードを見つけてください。
GeForce RTX 3090の性能スペック
ブランド | MSI |
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メーカー | MSI |
シリーズ | RTX 3090 |
製品サイズ | 30.48 x 5.59 x 11.94 cm; 1.54 kg |
商品モデル番号 | GeForce RTX 3090 VENTUS 3X 24G OC |
商品の寸法 幅 × 高さ | 30.5 x 5.6 x 11.9 cm |
メモリタイプ | GDDR6X |
メモリクロック数 | 1.7 GHz |
グラフィックアクセラレータ | NVIDIA GeForce RTX 3090 |
GPUブランド | NVIDIA |
VRAMタイプ | GDDR6 |
VRAM容量 | 24 GB |
グラフィックカードインターフェース | PCI-Express x16 |
同梱バッテリー | なし |
商品の重量 | 1.54 kg |
RTX 3090の概要と特徴
GeForce RTX 3090は、Ampere世代のハイエンドグラフィックボードで、NVIDIAのTITANクラス相当のGPUとされます。価格は高いものの、その圧倒的な性能からウルトラハイエンドと呼ぶ方がふさわしいかもしれません。
特徴:
- Ampere世代のフラグシップGPU
- 多くのCUDAコアとGPUメモリを持つ
- 単体価格が20万円前後まで下がっている
- 価格・性能的にゲーム用途に最適とは言えない
性能・基本スペック
RTX 3090は、現行モデルの中でRTX 3090 Tiに次いで高い性能を持つグラフィックボードです。Turing世代のTitan RTXとの差は25%・RTX 2080 Tiとの差は30%となっています。ただし、コストパフォーマンスは悪いと言わざるを得ないため、コスパを重視するユーザーには避けるべきでしょう。
おすすめRTX3090搭載ゲーミングPC
ブランド | LIGHTNING THUNDER |
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メーカー | LIGHTNING THUNDER |
シリーズ | 10900K・3090 |
商品モデル番号 | LT-I10-RT39-S48 |
カラー | RTX 3090 |
CPUブランド | Intel |
CPUタイプ | Intel Core i9 |
CPU速度 | 3.7 GHz |
RAM容量 | 32 GB |
メモリタイプ | DDR DRAM |
HDD容量 | 2 TB |
ハードディスク種類 | SSD, HDD |
HDDインターフェース | Serial ATA-600 |
VRAMタイプ | GDDR6 |
ハードウェアプラットフォーム | Windows |
OS | Windows 10 Pro |
CPUがi9-10900k、メモリ容量が32GBと性能面では文句なしのハイエンドマシン。高画質でゲームや配信だけでなく、クリエイティブな仕事目的にも使えるモンスタースペックです。しかし値段も相応になり、現時点では40万円前後になっているので特別な目的を持っているユーザーにのみ推奨します。
また、上位モデル「GeForce RTX 3090 Ti」が登場しておりフルスペックのGA102を採用し、さらに高い性能を持っていますが単体価格は35万円以上とRTX 3090よりも10万円程度高い点がネックです。
GeForce RTX 3090は、高い性能を持つAmpere世代のハイエンドグラフィックボードですが、コストパフォーマンスの面で難があります。
RTX 3090の特徴と注意点
Ampere世代のフラグシップモデル
RTX 3090はAmpere世代の最高峰のグラフィックボードで、実に8年ぶりの90番台です。このモデルはTITANシリーズの後継機にあたり、メモリ帯域幅が936GB/sと従来モデルと比べて50%近く向上しています。価格もTITAN RTXの$2,499に対して、RTX 3090は$1,499と$1,000も安くなっています。
ターゲットは限定的
RTX 3090はディープラーニングに適したGPUであり、ゲーミングPCにはあまり適していません。ゲームメインの方には、半額程度のRTX 3080を選択することがおすすめです。RTX 3090は、高負荷でのゲームプレイとディープラーニングなどの用途を両立する場合にのみおすすめで万人受けするものではありません。
消費電力が高い
RTX 3090は性能が高い分、消費電力も高くなっています。RTX 3090では1200Wを標準搭載しているモデルもあります。消費電力が高いと熱の発生も増えるため、冷却性能も重要になります。電源容量には注意が必要で、少なくとも800W以上の電源容量が必要です。
以上、RTX 3090の特徴と注意点についてご紹介しました。性能が高い一方でターゲットが限定的であることや、消費電力が高いことに注意して選択する必要があります。それぞれの用途に合ったGPUを選ぶことが大切です。
4KでのFPS比較(RTX3080vsRTX3090)
グラフィックボード | RTX 3080 | RTX 3090 |
CUDAコア数 | 8704 | 10496 |
GPU | GA102 | GA102 |
GPUメモリ | 10GB GDDR6X | 24GB GDDR6X |
トランジスタ数 | 283億 | 283億 |
ベースクロック | 1440 MHz | 1395 MHz |
ブーストクロック | 1710MHz | 1695MHz |
メモリクロック | 19.0Gbps | 19.5Gbps |
メモリバス | 320 bit | 384 bit |
TDP | 320W | 350W |
Far Cry 5
項目\GPU | RTX3080 | RTX3090 |
平均fps | 97fps | 107fps |
最低fps | 80fps | 89fps |
Battlefield 5
項目\GPU | RTX3080 | RTX3090 |
平均fps | 85fps | 96fps |
最低fps | 73fps | 82fps |
まとめFAQ
Q1: RTX 3090はどのような特徴がありますか?
A1: RTX 3090は、Ampere世代の最高峰のグラフィックボードで、従来モデルと比較してメモリ周りに大きな進化があります。特にメモリ帯域幅はTITAN RTXに対して約50%増加して936GB/sになっています。また、価格もTITAN RTXと比べて$1,000安く$1,499です。処理性能は30%程度向上しています。
Q2: RTX 3090はどのようなターゲット層に向いていますか?
A2: RTX 3090は高負荷のゲームプレイとディープラーニングなどのGPU性能が求められる用途を両立する方におすすめです。ただし、ゲームをメインに考える場合はRTX 3080を選択するか、RTX 3080 Tiのような製品が良いでしょう。RTX 3090は一部の方にのみ受け入れられる要素のGPUで、万人受けするものではありません。
Q3: RTX 3090の消費電力はどの程度ですか?
A3: RTX 3090の消費電力はTDPが350Wであり、性能を考慮すれば十分抑えられていると言えます。ただし、高い消費電力によって熱が発生するため冷却性能も非常に重要です。搭載する際は、電源容量に注意し少なく見ても800W以上の電源容量が必要です。