近年大人気となったニーア・オートマターの前作であるニーア・レプリカント。
先日そのリメイク版となる「NieR Replicant ver.1.22474487139…」が発売されたので今回はニーアレプリカントの魅力について書いていきたいと思います。
オートマターは評価の高い作品でしたが、レプリカントは万人受けしないと良く言われています。
しかしファンからは絶大な人気を誇る作品でもあり、個人的にも「神ゲー」と呼んで遜色がない作品だと感じました。
まず最初にゲームの簡単な概要やどの点が人気だったのか出来る限りネタバレは避けて紹介していくのでよろしくお願いします!
ニーアレプリカントはどんなゲーム?
ニーアレプリカントは2010年4月22日にスクウェア・エニックスから発売されたアクションRPGです。
他のゲームと一線を画す陰鬱なシナリオで話題となった「ドラッグオンドラグーン(DOD)」を開発したヨコオタロウ氏がディレクターを務めています。
なので同氏が監修するこのゲームは当時から話題を集めていましたが、期待以上の内容だった為ファンから絶大な支持を得る事に成功しました。
ゲームの内容としては三人称視点のアクションゲームが基本で、ステージによっては弾幕シューティングのような作りにもなっています(ここら辺はオートマターにもありましたね)。
しかし本作はそれらの要素よりも世界観がとにかく素晴らしくBGMも相まって独創的な作品に仕上がっています。
ニーアレプリカントは発売本数こそ多くはありませんが評判を聞いた事があるユーザーは多いんじゃないでしょうか?
印象が強い点としては「ドラッグオンドラグーン」と同じ世界観を共有しているので同ゲームのマルチエンドの1つから千年以上後の未来を描いています。
こういった考察の余地がある事がファンを更に取り込んでいった魅力の1つかもしれません。
もはや伝説となったDODの「新宿エンド」
ヨコオタロウ氏は質問されると直ぐに返答したり、矛盾点を指摘されるとちゃんと説明したりと本当に練りに練られた世界観であると感じられます。
そのせいもあってか、ファンの間では「ヨコオワールド」と呼ばれる事が多いのも特徴です。
ニーアゲシュタルトについて
余談ですがニーアレプリカントにはもう1つの作品と呼べる「ニーア・ゲシュタルト」があります。
こちらはレプリカントと同じ発売日に登場したX-box360向けに設定変更されており、主人公が兄から父親になっています。
レプリカントは兄妹愛を描いていますが、ゲシュタルトは親子愛を描いた作品になっているのでセリフなどが少し変更されています。
細かい変更点はありますが基本的には2つ共同じストーリー構成。
元々は海外に合わせた設定でしたが、海外でもレプリカントの青年主人公が受け入れられたので今作を語るときはレプリカントの方が基準になっています。
私自身はゲシュタルトをプレイしていないので詳しい事は書けませんが、ゲシュタルトを基準にしたストーリー構成なのでは?と言われており「親子なら納得でも兄妹だと少し愛が重すぎるかも」と言われるところでもあります。
キャラクターが個性的
ここからはレプリカントの魅力について語っていきます。
まずは登場する仲間がみんな個性的であるのが特徴。
カイネはずっと下着姿だしエミールなんて特徴しかありません。
相棒のシロに至っては「本」ですからそれぞれ強烈な個性を持っているのがわかりますが、もちろん見た目だけでなく中身の個性も強いです。
可憐な容姿をしているカイネですが、戦闘中はピー音が連続するほどの過激な暴言を吐くし口も態度も悪いというギャップの凄まじさ
エミールは初見では魔物にしか見えませんがゲーム中で屈指の常識人だったり
初見ではめちゃくちゃな設定にしか見えないですが、実はキャラクター設定がかなり作り込まれているのでプレイするだけで印象が変わります。
最後の方にもなれば引き込まれて夢中になれる位魅力的なキャラクターだと感じました。
今作も「周回プレイ」を前提として作られており2週目序盤はサウンドノベル方式で過去の物語を見れるのですが、そこで明かされる過去は涙なしでは見れませんよ。
ニーアシリーズの特徴でもあるマルチエンディングにはカイネの存在が大きく関わってきます。
これもニーアシリーズの特徴の1つで作中であまりキャラクターについて語られる事が多くありません。
設定を調べていくほどキャラクターに対する納得や愛着が増していきます。
個人的に主人公の幼年期はめちゃくちゃ個性的な髪型でしたが、これにもちゃんと理由があると知った時は驚いたな~。
リメイク版ではかなりまともな髪型に…
メインキャラだけではなくサブキャラクターも個性的だし、サブクエストで登場するキャラでさえ印象深いです。
ストーリーの素晴らしさ
ニーアシリーズが支持されている最も大きな要素としてストーリーの良さが挙げられています。
ニーアといえばストーリーといって過言ではないですよね。
レプリカントの始まりは主人公の妹ヨナが致死率100%の黒文病に侵され、救い出すところから始まる王道的なRPGのストーリー。
物語の途中で王様を助けたり様々なおつかいイベントがありますが魅せ方が上手いので飽きる事なく最後までプレイ出来ました。
特にキャラクターの過去の描写もストーリーと上手く組み合わさってくるのでファンからの評価も高いです。
しかし全てのサブクエストを消化しようとすると少し面倒になるのでそこは賛否が分かれる部分かも。
ニーアシリーズは王道のようなわかりやすい展開の中に人間の狂気的な部分を混ぜてくるのが魅力ではないでしょうか。
人が持つ闇の部分を正面から映し出しているので、よりその闇が強調されているように感じます。
なので他のゲームよりも考えさせられる事が多いゲームかもしれません。
BGMの素晴らしさ
ゲームを盛り上げてくれる要素としてゲーム中に流れる音楽は欠かせませんよね。レプリカントのBGMは全体的に高評価になっています。
多くのBGMにボーカルが挿入されているので幻想的な雰囲気を作り出してくれているようにも感じます。
ほぼ全ての曲に歌詞が入っているので聞きごたえはかなりのもの。
特にオープニングに流れる曲やカイネに関する場面で流れる曲はゲーム中でも1.2を争うほど人気が高く、このゲームを象徴している風にも感じます。
上に動画を張っていますが、この『-イニシエノウタ-運命』という曲はレプリカントのオープニング曲ですがゲーム中にも挿入歌として使用されます。
その使いどころが何と言っても「最高」なんですよね。是非プレイして感動してもらいたい。
ニーアを語る上でBGMは絶対に欠かせないものでしょう。
声優による演技
ニーアレプリカントの世界観は高く評価されていますが、それを後押ししてるのは間違いなく声優の演技によるところが大きいと感じます。
声なしのゲームでも感動できるものはありますが、上手くハマれば感動は何倍にも増えますね。
ニーアレプリカントは演出の良さも相まりお見事というしかない出来なのでゲームを盛り上げてくれます。
ストーリーの都合上陰鬱な展開になるのですが、そのどうしようもない感が物凄く伝わってくるほどの演技の高さでした。
フィールドを移動しているだけでもしゃべるので、仲間が増えてくると新しい場所や敵と戦う度にワクワクさせてくれます。
ちなみに仲間のエミールはオートマターにも出演しています。
ヤバい歌を歌いながらあの荒廃した世界を走り回っているのであれに癒されたプレイヤーは多いかも?
周回プレイによるストーリー展開
ニーアといえば周回プレイが定番になりつつあります。
周回プレイといってもステータスは引き継ぐので完全な1からのプレイになるわけじゃないのでそこは大丈夫。
特徴としては同じストーリーを追うのではなく、1週目では明かされてなかった部分を補完していく演出が追加されます。
片方の視点からみた出来事を別視点で見た時に全く違う印象を受けるので価値観について考えてしまいますね。
人は最初に入ってきた情報を鵜呑みにしがちだし、それを変えるには痛い目をみるしかないのか的な。
エンディングは4種類あるので最大4週を求められる事になります。
なのでダレてしまう人も居るかもしれませんが2週目までは是非遊んでもらいたいです。
自身の価値観について見なおす事があるかもしれませんよ。
ストーリーを追うだけなら10時間前後、2週目は青年期から始まるので更に短くなります。
まとめ
ニーアレプリカントが神ゲーと言える要素を紹介してきました。
10年前のゲームですがシナリオは今プレイしても色あせていないと思います。
陰鬱な展開が多く、救いがないストーリーでもありますが終わったあとに間違いなくノスタルジーに浸れるゲームなので興味がある人には是非プレイしてもらいたいです。
リメイク版のNieR Replicant ver.1.22474487139…も発売されたので今度はそっちの記事も書いていこうと思います。