「聖剣伝説 Visions of MANA」は、2024年8月29日に発売予定のアクションRPGでシリーズの新作です。
元々はゲームボーイで「ファイナルファンタジー」の外伝として始まったこのシリーズは、その後、独自の地位を確立し多くのファンを魅了してきました。
しかし、2006年に発売された「聖剣伝説4」は、その不評ぶりからシリーズが一旦終了したとも言われています。
しかし、今回の新作では、かつての栄光を取り戻すべく、スクエニが全力で挑んでいるようです。
そして、先日リリースされた体験版が、期待の声に応えるものかどうかを実際にプレイして確認しました。
セミオープンワールドで描かれる広大なフィールド
さて、今回の『聖剣伝説 VISIONS of MANA』で注目すべきポイントの一つが、セミオープンワールド形式で描かれるフィールドです。
この項目では、特に「雪別れの滝」と「ファルロー大草原」の2つのエリアに焦点を当てて、その魅力を徹底的にご紹介します。
「セミオープンワールドって何?」という声が聞こえてきそうですが、安心してください。
広大なマップを自由に探索できるけど、全部がフルオープンじゃないんです。
どこかフルコースディナーで、途中にちょっとしたスナックが出てくるような感じでしょうか。
お腹いっぱいになる前に次の楽しみが待っている、そんな設計になっているのがセミオープンワールドの醍醐味です。
まずは「雪別れの滝」から見てみましょう。
雪別れの滝:チュートリアル兼ねたフィールド
このエリアは物語の始まりとしてチュートリアル的な役割を果たしています。
雪がしんしんと降り積もる美しい滝の景色が広がり、これから始まる壮大な冒険への期待を膨らませてくれます。
「なんだ、チュートリアルか」と侮ることなかれ。
このエリアは、キャラクターの基本操作や戦闘システムに慣れるだけでなく、フィールド探索の基本を学ぶ場でもあります。
ちょっとした雪だるまを見つけたり、凍った滝の裏に隠された宝箱を探したりと、探検心をくすぐる要素が満載です。
ファルロー大草原:自由な冒険の始まり
次に進むのが、ファルロー大草原です。
このエリアこそ、セミオープンワールドの真骨頂!
広がる大草原、遠くに見える山々、そして時折現れるモンスターたち…。
ここでの冒険は、まさに「これを待っていた!」という気持ちを呼び覚ましてくれます。
ここでは自由度の高い探索が楽しめます。
道なき道を進むもよし、目に見える崖を2段ジャンプで超えてみるもよし、そして巨大な犬のような生物「ピックル」に乗って風を切るように駆け抜けるのもまた一興です。
さらに、サブクエストもいくつか用意されており、ちょっとした寄り道が冒険をさらに彩ります。
探索中に見つかる隠れたスポットや、フィールド上でのキャラクター同士の会話が、プレイヤーに「ただの草原じゃない」感を与え、まるで自分自身が冒険者の一員になったかのような気持ちにさせてくれます。
フィールドの魅力を一覧表で整理
エリア | 特徴 | 主な楽しみ | プレイ時間 |
---|---|---|---|
雪分れの滝 | 雪景色、幻想的 | チュートリアル、隠し要素探索 | 30分〜1時間 |
ファロー大草原 | 広大な草原、自由な探索 | サブクエスト、2段ジャンプ | 1時間〜2時間 |
ファロー大草原の探索を進めるにつれ、過去作の懐かしさを感じさせるシーンがちらほらと現れ、ファンの心を鷲掴みにすること間違いなしです。
特に、緑豊かなフィールドの景色は、シリーズのパッケージアートを思い起こさせ、「やっぱりこれが聖剣伝説だ!」と思わせる瞬間がそこにはあります。
キャラクター同士の掛け合いが楽しい物語
ねぇ、今回のキャラクターってどんな感じ?
今回はキャラがめちゃくちゃ濃いんだ。例えば主人公のヴァル。もう典型的なヒーローで、正義感が強くてさ。
でもそれだけじゃなくて、彼の仲間たちがまた面白いんだよ!
『聖剣伝説 VISIONS of MANA』では、キャラクター同士の掛け合いが物語の大きな魅力となっています。
シリーズ伝統のキャラクター劇は今回も健在であり、プレイヤーを引き込みます。
個性豊かなキャラクターたちのやり取りが、ただの冒険をより色鮮やかなものに変えてくれます。
主人公ヴァル:勇敢で頼れるリーダー
ヴァルは今回の冒険の中心となる主人公です。
彼はまさに「ザ・ヒーロー」と言えるキャラクターで、正義感が強く、仲間たちを引っ張っていきます。
彼の魅力は、その真っ直ぐな性格と、何事にも全力で挑む姿勢にあります。
ヴァルって、リーダーっぽいけど意外とおっちょこちょいなところもあるんだよね?
真剣に作戦を立ててる時でも仲間たちにいじられて、ちょっと照れちゃうんだ。そこがまたかわいいんだよなぁ。
獣人族の剣士モートレア:真面目で誠実な相棒
モートレアは、獣人族の剣士でヴァルの良き相棒です。
彼はとても真面目で誠実な性格で、仲間たちからの信頼も厚いキャラクターです。
常に冷静で、物事をしっかりと考えて行動する姿勢は、ヴァルとはまた違ったリーダーシップを感じさせます。
モートレアは真面目すぎて、時々笑っちゃうんだよね。
ヴァルにからかわれて顔真っ赤にしたり。
それでいて実はちょっと嬉しそうなんだ。
ツンデレっぽいところが面白いね。
カリナ:関西弁のお調子者
カリナは、関西弁で話す元気いっぱいのお調子者キャラ。
彼女の登場で、パーティーが一気に明るくなります。冗談や軽口をたたくことが多いですが、仲間たちを思いやる優しさも持ち合わせています。
カリナって、本当にいつも元気いっぱいだよね。
パーティーのムードメーカーなんだろうなぁ。
うん、彼女がいるとどんな場面でも笑顔になれるんだ。
まぁ、時々その元気が過ぎて、仲間から『カリナ、ちょっと静かに!』って言われちゃうこともあるけどね。
アクションRPGとしての戦闘システム
『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の戦闘システムは、アクションRPGの真骨頂とも言える出来栄えです。
シンプルな操作性ながらも奥深い戦略性が求められ、シリーズファンならずとも楽しめる内容に仕上がっています。
ねぇ、このゲームの戦闘ってどんな感じなの?
アクションRPGって聞いたけど、難しくないの?
ふふ、心配ご無用!シンプルだけど、やりごたえバッチリなシステムが待ってるんだよ。
基本操作はシンプルで直感的
まずは基本操作から説明しましょう。
戦闘の基本は、アクションゲームのようにシンプルで、誰でもすぐに馴染めるように設計されています。
- 移動: 左スティックで自由に移動
- 通常攻撃: 四角ボタンで繰り出す軽い攻撃
- 強攻撃: 三角ボタンで敵を強力に叩く
- 回避: 丸ボタンでひらりとかわす
このように基本的なアクションはとても直感的です。
敵に近づいて攻撃、危険を感じたら回避、この繰り返しが戦闘の基本となります。
シリーズ伝統のリングコマンドで戦略的な戦闘を
リングコマンドと聞いて、「ああ、あれね」と思った方もいるでしょう。
シリーズおなじみのシステムですが、これが戦闘をより奥深くしています。
リングコマンドは、画面を一時停止して、特技や魔法を選択することができるシステムです。
- リングコマンドの特徴:
- 一時的に時間を止めて冷静に技を選べる
- MPを消費して強力な技や魔法を発動可能
- L1、R1でショートカットを設定し、シームレスな操作も可能
これにより、ただボタンを連打するだけでなく戦況を見極めながら戦うことが求められます。
プレイヤーは、いつ特技を使うか、どの魔法を選ぶかを考えることで戦闘に戦略性が生まれます。
ねぇねぇ、リングコマンドって、昔のゲームにもあったよね?
そのまま使ってるの?
そうだよ!でもね、今回はもっと進化してるんだ。
ショートカットも設定できて、アクションの流れを止めずに使えるんだ。
戦略を立てるのがさらに楽しくなってるんだよ。
アクション性と戦略性の融合
『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の戦闘システムの魅力は、アクション性と戦略性が絶妙に融合している点です。
プレイヤーは、敵の攻撃をかわしつつ、タイミングを見計らって強力な技を繰り出します。
さらに、ジャンプや回避を駆使して、敵の攻撃を華麗にかわすことが求められます。
プレイアブルキャラクターの特性と戦闘スタイル
体験版では、ヴァル、モモートリア、カリナの3人がプレイアブルキャラクターとして登場します。
それぞれが異なる戦闘スタイルを持っており、プレイヤーは状況に応じてキャラクターを切り替えて戦うことが可能です。
- ヴァル: 攻撃力が高く、接近戦に強い
- モートリア: 防御力が高く、敵の攻撃をしっかり受け止める
- カリナ: 俊敏で、手数で勝負するタイプ
各キャラクターには固有のスキルや特技があり、これをうまく活用することで戦闘の幅が広がります。
特に、ボス戦ではキャラクターごとの特性を理解し、役割分担をしっかり行うことが攻略の鍵となります。
気になるパフォーマンスとカメラワークの挙動
体験版をプレイして気になったのは、パフォーマンス面とカメラワークです。
本作には「パフォーマンスモード」と「画質優先モード」が用意されていますが、街中では若干のパフォーマンス低下が見受けられました。
また、カメラワークに関しても、空中の敵をロックオンした際に不安定さが感じられることがありました。
これらは今後のアップデートでの改善に期待したいところです。
さいごに:『聖剣伝説 VISIONS of MANA』は待ちわびた一作に
『聖剣伝説 VISIONS of MANA』体験版のレビューをお届けしました。
17年ぶりの新作ということで、発表時から多くの期待が寄せられていましたが、その期待を裏切らない内容に仕上がっていると感じました。
懐かしさと新しさが共存するこのタイトル、製品版のリリースが待ち遠しいです。
新たな聖剣伝説がここから始まる――この言葉に相応しい作品になることを期待しています。