『Battlefield 6(以下BF6)』は、最新世代のハイエンドFPSとして世界中のゲーマーから注目を集めています。美しいグラフィックとリアルな戦場表現が魅力ですが、そのぶんPCへの負荷も大きく、設定を間違えると「重くてカクカクする」「思ったほどfpsが出ない」と悩む人も少なくありません。
そこで本記事では、特に人気の高い RTX 4070 SUPER を搭載したゲーミングPCを前提に、1440p解像度で120fpsを目安に動かすための設定ガイドをまとめました。初心者でも理解できるように、専門用語を解説しながら進めていきます。
BF6を1440p・120fpsで動かすために必要な環境
BF6は非常に重いゲームで、フルHD(1920×1080)より約1.7倍の負荷がかかる1440p解像度では、相応のハードウェアが必要になります。
ここでは4070 SUPERを中心に、理想的な環境を整理します。
- GPU(グラフィックボード): RTX 4070 SUPER推奨。DLSS 3やFrame Generationに対応しており、最新技術を活用できます。
- CPU(プロセッサー): Intel Core i5-13600K以上、またはAMD Ryzen 7 7700以上。GPU性能を活かすにはCPUも強力である必要があります。
- メモリ(RAM): 16GBでも動作は可能ですが、快適さと安定性を求めるなら32GBがおすすめ。
- ストレージ: NVMe SSD推奨。ロード時間短縮やマップ切り替えが高速になります。
- モニター: 144Hz以上対応のゲーミングモニター。fpsとリフレッシュレートがかみ合うと、滑らかさが段違いです。
RTX 4070 SUPERでのBF6ベンチマーク目安
RTX 4070 SUPERは、現行のミドルハイ~ハイエンドクラスに位置するGPUで、価格性能比が優れているのが特徴です。BF6を1440p解像度で120fpsという高い基準で動かす場合、実際のベンチマーク結果や検証データから次のような傾向が見られます。
ウルトラ設定(DLSSオフ)
- 平均fps: 90〜110fps前後
- 最低fps: 激しい爆発シーンや煙が充満する市街戦マップでは 80fps台まで低下
- 最高fps: 視界が開けたフィールド戦や屋内戦では 120fps付近まで上昇
→ 1440pウルトラ設定では「高画質で快適だが、120fpsを安定して維持するのは難しい」という結果になります。
DLSS「品質」モード
- 平均fps: 105〜120fps前後
- 最低fps: 重たい場面でも 95fps以上を維持することが多い
- 最高fps: 130fps以上に到達することも可能
→ 画質を重視しながらfpsを底上げできるため、バランス志向のプレイヤーにおすすめ。
DLSS「バランス」モード
- 平均fps: 115〜130fps前後
- 最低fps: 重い場面でも 100fps前後で踏みとどまるケースが多い
- 最高fps: 140fps以上も確認可能
→ 120fpsを安定して狙うなら、この設定がベスト。画質劣化も少なく、多くのプレイヤーに適しています。
DLSS「パフォーマンス」モード
- 平均fps: 130〜150fps前後
- 最低fps: 110fps台まで落ち込むことはあるが、全体的に120fpsを超える
- 最高fps: 160fps以上も記録
→ fpsを最優先にする設定。競技志向のプレイヤーには有利ですが、映像の精細さがやや粗くなる点に注意が必要です。
シーン別の挙動
- 市街地の乱戦(爆発・煙・建物密集地): fpsが落ちやすい。DLSSバランス以上で安定。
- 屋外マップ(広大な草原・砂漠): GPU負荷は比較的軽め。120fps超えやすい。
- 雨・夜間マップ: ライティングと影の処理で負荷増。fpsが下がりやすい。
- 航空機やビークル戦: 移動速度が速く描画範囲が広いので負荷増大。ただしDLSSが有効に効きやすい。
安定性と目安
結論として、RTX 4070 SUPER単体で「ウルトラ設定+DLSSバランス」なら平均120fps前後を狙えるのが実用的なラインです。影や反射の設定を少し落とせば、より安定して120fpsを維持できます。
おすすめのグラフィック設定(1440p/120fps狙い)
ここからは実際にBF6をプレイする際のおすすめ設定を紹介します。高画質と高フレームレートのバランスを両立させるのがポイントです。
- 解像度スケーリング: 100%(DLSS利用時はバランス推奨)
- テクスチャ品質: 高(4070 SUPERの12GB VRAMなら余裕)
- 影の品質: 中(fpsに直結する負荷要素)
- 反射(レイトレーシング): OFFまたは低(重い設定の筆頭)
- アンチエイリアス: DLSS利用(バランスが最適)
- ポストプロセス効果: 中(光やブラー演出の重さを調整)
- 描画距離: 高(敵発見のしやすさ優先)

入力遅延を減らす設定と工夫
BF6は競技性の高いFPSなので、fpsだけでなく入力遅延(インプットラグ)も重要です。遅延を減らすためのポイントは以下の通りです。
→ マウスやキーボードの入力を即時反映し、操作遅延を最小限に抑えます。
→ 入力遅延を減らす代わりに、画面がズレる「ティアリング」が出ることもあります。120Hz以上のモニターを使えば軽減可能です。
→ fpsとリフレッシュレートが揃うと、操作感が劇的に良くなります。
→ ウィンドウモードよりも遅延が少なく安定します。
Windows側でできる簡単なチューニング
ゲーム内設定だけではなく、Windows自体の最適化でもfpsを改善できます。
- 電源設定を高パフォーマンスに変更
→ CPUやGPUの出力を制限しない設定にする。 - 不要なバックグラウンドアプリを停止
→ ブラウザやチャットアプリを閉じると数fps改善することもあります。 - 最新のNVIDIAドライバーを適用
→ Game Ready Driverを導入すればBF6向けの最適化が含まれています。 - Windowsゲームモードを有効化
→ システムがゲームにリソースを優先的に割り当てます。
RTX 4070 SUPERと他GPUの比較(詳細版)
BF6を1440p・120fpsでプレイする場合、GPUの選び方は非常に重要です。RTX 4070 SUPERが「最もバランスが良い」と言われる理由を理解するために、近いクラスのGPUとの比較を整理します。
RTX 4060 Ti(8GB/16GBモデル)
- 性能目安: 1440pでは平均90〜100fps。設定を中程度に落とせば105fps程度まで伸ばせるが、120fpsは厳しい。
- VRAM容量: 8GBモデルでは不足気味。BF6の高解像度テクスチャではメモリ不足でカクつく可能性あり。16GB版ならある程度余裕。
- 価格帯: 約6〜7万円。コスパは良いが、1440p/120fpsの基準を安定して超えるのは難しい。
- おすすめ層: フルHDで高fpsを狙う人、1440pでも「fpsより価格重視」の人。
RTX 4070 SUPER
- 性能目安: 1440pウルトラで平均90〜110fps、DLSS「バランス」で115〜130fps。安定して120fpsが狙える。
- VRAM容量: 12GBでBF6の高解像度テクスチャも十分対応可能。
- 価格帯: 約9〜10万円。性能と価格のバランスが良い。
- おすすめ層: 1440pで120fpsを安定させたいプレイヤー。競技性と画質の両立を重視する人。
RTX 4080 SUPER
- 性能目安: 1440pでは平均130〜160fps。ウルトラ設定でも余裕で120fps超え。4K解像度でも100fps以上を維持できる。
- VRAM容量: 16GB。BF6に加え、次世代の重量級ゲームにも強い。
- 価格帯: 約15〜17万円。性能は高いが、1440p環境では「オーバースペック感」もある。
- おすすめ層: 4KやUWQHD超ワイドモニターを使う人。将来のゲームも最高設定で遊びたい人。
RTX 4090
- 性能目安: 1440pでは200fpsを超えるケースもあり。BF6をプレイするには完全にオーバースペック。4K/120fpsや8K解像度まで見据えた超ハイエンド向け。
- VRAM容量: 24GB。動画編集やAI用途でも有利。
- 価格帯: 約25〜30万円。ゲーミング用途だけなら費用対効果は低め。
- おすすめ層: プロゲーマーやクリエイター。4K以上の高解像度で120fps以上を狙うユーザー。
比較表(1440p BF6での性能目安)
GPUモデル | 平均fps(ウルトラ設定) | DLSS利用時(バランス) | VRAM | 価格目安 | BF6適性 |
---|---|---|---|---|---|
RTX 4060 Ti | 90〜100fps | 105fps前後 | 8/16GB | 約6〜7万円 | フルHD向き |
RTX 4070 SUPER | 90〜110fps | 115〜130fps | 12GB | 約9〜10万円 | 1440p/120fps最適 |
RTX 4080 SUPER | 130〜160fps | 150fps以上 | 16GB | 約15〜17万円 | 4Kにも対応 |
RTX 4090 | 180fps以上 | 200fps超 | 24GB | 約25〜30万円 | 4K/8K超向け |
総合評価
- コスパ重視なら4060 Ti → ただし1440p/120fpsは難しい。
- バランス最強は4070 SUPER → 現行のBF6環境に最適。
- ハイエンドなら4080 SUPER → 将来を見据えて長く使いたい人向け。
- 究極性能は4090 → BF6単体なら不要だが、クリエイターや8K用途には有効。
まとめ
BF6を1440p解像度・120fpsで快適にプレイするには、RTX 4070 SUPERを中心としたPC環境が非常に有効です。
ただし完全に120fpsを安定させるには、影や反射といった設定を中以下に調整し、DLSSを活用することが欠かせません。
これらの調整を行えば、初心者から経験者まで「美しさと快適さを両立したBF6体験」を楽しむことができます。