RTX 5070のフレーム生成は遅延する?オン・オフ基準と表示fpsの違い

RTX 5070 × DLSS 4.5

RTX 5070のフレーム生成は、重量級ゲームを滑らかに遊びたいならかなり便利です。ただし、対戦ゲームでは「FPSが増えた=操作も同じだけ速くなった」とは考えない方が安全です。

ベンチマークを見ると200fpsや240fpsまで伸びているのに、実際にマウスを動かすと「数字ほど軽く感じない」と思うことがあります。

これは気のせいとは限りません。フレーム生成では表示FPSと実際のレンダリングFPS、入力レスポンスを分けて考える必要があるからです。

こんな疑問を持っている人向けの記事です 「フレーム生成はオンにした方が得?」
「遅延が増えるなら使わない方がいい?」
「240fps表示ならネイティブ240fpsと同じ?」

このあたりが分かりにくいのは、FPSという一つの数字だけで説明されることが多いからです。この記事では、生成前FPS・表示FPS・遅延・画質・操作感を分けて判断します。
高画質ソロゲーム Cyberpunk 2077のような重量級タイトルなら、フレーム生成ONの恩恵を受けやすいです。
競技FPS・PvP AIMや反応速度を優先するなら、まずOFFで必要なレンダリングFPSを確保するのがおすすめです。
判断に迷ったら 最初にOFF時のFPSを確認し、その後2XやDynamicへ切り替えて操作感を比べます。
情報確認日:2026年10月22日
RTX 5070とWindows PCを対象に、NVIDIA公式仕様、ゲーム公式情報、第三者測定を確認しています。入力遅延の数値は当サイト独自の測定機材による実測ではありません。
遊び方 最初の判断 理由 まず見るポイント
Cyberpunk 2077など高負荷ソロ ONを試す 高画質やレイトレーシングを維持したまま、見た目の滑らかさを伸ばしやすい フレーム生成OFF時のFPS
Marvel Rivalsなど競技PvP OFFを基準 表示FPSより入力レスポンスを優先した方が目的に合いやすい 生成なしで必要FPSを出せるか
高Hzモニターでカジュアルプレイ 2X・Dynamicを比較 映像の滑らかさを増やしながら、操作感とのバランスを取りやすい AIMやカメラ操作の違和感
OFF時点でかなり重い 画質設定を先に調整 MFGだけで元の描画負荷を解決しようとしない方がよい DLSS SR・RT・影・解像度
目次

RTX 5070で「FPSは高いのに操作感が違う」と感じる理由

フレーム生成を初めて使うと、FPSカウンターが一気に伸びるので「これなら操作もかなり軽くなるはず」と期待したくなります。

ところが実際には、見た目は滑らかになったのにマウスやカメラ操作はそこまで変わらないと感じる場合があります。

この差を理解するには、まず「ゲームが本当に描画したフレーム」と「AIが途中へ追加したフレーム」を分けて考えると分かりやすいです。

DLSS 4.5の6Xでは、1枚のレンダリングフレームに対して最大5枚のAI生成フレームを追加します。

そのため画面へ表示されるFPSは大きく伸ばせます。ただし、ゲームエンジン側で処理される入力やレンダリングそのものが6倍速くなったわけではありません。

60fpsから240fps表示になってもネイティブ240fpsとは違う

たとえばフレーム生成前が60fpsなら、ゲームが新しいレンダリングフレームを作る間隔は約16.7msです。

4X MFGによって表示上240fps相当へ近づいたとしても、そのすべてがゲームエンジンから新しく描画されたフレームではありません。

そのため、「240fpsと表示されているから、操作レスポンスもネイティブ240fpsと同じ」ではないという点が重要です。

FPSカウンターだけを見て「このGPUは240fps出る」と判断しないようにしてください。

RTX 5070でフレーム生成込み240fpsを表示できても、フレーム生成なしで240fpsを描画できる環境と操作レスポンスまで同じとは限りません。
RTX 5070のフレーム生成で表示FPSと操作感が異なることを示す比較画像
表示FPS・生成前FPS・PC Latencyを分けて見ると、フレーム生成の特徴を判断しやすくなります。

RTX 5070は最大6XとDynamic MFGに対応

RTX 5070を含むGeForce RTX 50シリーズではDLSS Multi Frame Generationを利用できます。

DLSS 4.5では最大6Xだけでなく、モニターのリフレッシュレートや目標FPSへ合わせて生成倍率を調整するDynamic Multi Frame Generationにも対応しています。

ここでうれしいのは、必ず最大倍率へ固定する必要がないことです。

「240Hzモニターだから、とにかく6X」という決め方ではなく、必要な滑らかさへ届く範囲で倍率を抑える方が、自分に合った設定を探しやすくなります。

アシスタント忍

240fpsって表示されたら、操作も240fps相当になると思ってました……!

あかね

そこが一番勘違いしやすいところ。表示FPSと生成前FPSを分けて見ると分かりやすいよ

RTX 5070はフレーム生成をオンにすると遅延する?

ここが一番気になるところだと思います。

フレーム生成の話では「FPSが2倍以上になった」という結果をよく見ます。その数字を見ると、オンにした方がすべての面で快適になりそうに感じます。

ただし実際には、表示FPSの伸びとPC Latencyの変化を別々に確認する必要があります。

ベンチマークを見比べて混乱しやすい理由 「あるサイトではRTX 5070が150fps」「別のサイトでは遅延が50ms」と書かれていても、ゲームバージョン・解像度・DLSSモード・測定方法が違えば、その数字をそのまま横並びにはできません。

そこで、ここではFPS測定と遅延測定を別表にしています。

表示FPSはどこまで増える?旧DLSS 4環境のRTX 5070測定例

フレーム生成 平均FPS OFF比 測定条件
OFF 47fps 基準 WQHD / RT Overdrive / DLSS Quality
2X 84fps 約1.79倍 同一媒体・同一設定
4X 154fps 約3.28倍 同一媒体・同一設定

この旧DLSS 4環境のCyberpunk 2077測定では、47fpsだった状態が2Xで84fps、4Xで154fpsまで伸びています。

見た目の滑らかさを求めるなら、これはかなり大きな変化です。

ただし同時に確認しておきたいのが、4Xに設定したから47fpsの4倍で188fpsになるわけではないという点です。

DLSS 4.5で測定されたRTX 5070のPC Latency

設定 PC Latency 結果の見方
Frame Generation OFF 35.0ms この測定条件では最も低い
2X 46.6ms OFFより増加
4X 53.2ms 表示FPSとは別に遅延も確認したい
6X 52.6ms 4Xとほぼ同水準
この35.0~53.2msは当サイトが測定した数値ではありません。

Tom’s HardwareによるRTX 5070、Cyberpunk 2077、4Kターゲット、DLSS Ultra Performance、パストレーシング有効、FrameView使用時のPC Latencyです。ディスプレイなどを含む完全なエンドツーエンド入力遅延と同一ではありません。
「フレーム生成=遅延が何倍にも増える」と単純には考えない方がよいです。

この条件ではOFFの35.0msに対し、2Xは46.6ms、4Xは53.2ms、6Xは52.6msでした。

つまりフレーム生成ONではOFFよりPC Latencyが増えていますが、4Xから6Xへ倍率を上げたことで遅延も同じ割合で増え続けているわけではありません。
RTX 5070のフレーム生成倍率別FPSとPC Latencyの比較グラフ
表示FPSとPC Latencyは別指標として見る方が、実際の使い分けを判断しやすくなります。

結局どのゲームならフレーム生成をオンにすればいい?

ここまで仕組みを理解しても、「それで自分が遊んでいるゲームではどうすればいいの?」という疑問が残ると思います。

難しく考えすぎる必要はありません。

映像の滑らかさを重視するゲームはONを試す。反応速度が勝敗へ直結するゲームはOFFを基準にする。

まずはこの考え方で大きく外しにくくなります。

ゲーム・用途 最初に試す設定 表示FPS 操作感の考え方 おすすめ判断
Cyberpunk 2077 2XまたはDynamic 高画質・PT環境で伸ばす価値が高い ストーリー中心なら映像の滑らかさを活かしやすい ON向き
Marvel Rivals 競技 まずOFF 生成後より生成前FPSを重視 AIM・追いエイム・反応速度を優先 OFF優先
Marvel Rivals カジュアル OFFとAuto / 2Xを比較 高Hzモニターを活かしやすい 違和感がなければ利用候補 条件付きON
高負荷アクション OFF→2Xの順 高画質と高FPSを両立しやすい 回避やパリィが気になるなら下げる 2Xから比較
VALORANT・CS系 OFF レンダリングFPSを優先 最小遅延を重視 OFF

Cyberpunk 2077は「オンにする意味」が分かりやすい

Cyberpunk 2077のように、パストレーシングや高画質設定でGPU負荷が非常に高くなるゲームでは、フレーム生成のメリットを感じやすいです。

高画質を維持したいのにフレーム生成を切るとFPSが足りない。かといって画質を大きく落としたくない。

そんな場面では、MFGがかなり役立ちます。

RTX 5070なら、まずOFF時のFPSを確認→2X→Dynamic→必要ならさらに高倍率という順で比較してみてください。

最初から6Xへ固定するより、「自分が十分滑らかだと感じるところ」で止めた方が設定を決めやすくなります。

Cyberpunk 2077のDLSS 4.5と6X Multi Frame Generation設定画面
Cyberpunk 2077はDLSS 4.5、最大6X MFG、Dynamic MFGへ対応しています。

Marvel Rivalsは対応していても競技ではOFF基準

Marvel RivalsもRTX 50シリーズで最大6X Multi Frame Generationを利用できます。

対応している機能を見ると「使えるならオンにした方が得」と考えたくなりますが、競技PvPでは目的が少し違います。

敵を見てから照準を合わせる、飛び込んできた相手へ振り向く、細かな追いエイムを合わせる――こうした場面では、表示上の滑らかさより入力レスポンスを優先したいからです。

ランクや勝敗を重視するプレイでは、まずフレーム生成OFFを基準にするのがおすすめです。

生成なしでも十分高いFPSが出ているなら、表示FPSをさらに増やす必要性は低くなります。

フレーム生成OFFで重すぎるなら、先に画質設定を見る

「OFFだと40fpsしか出ないから、6Xにして200fpsへ近づければ解決」と考えたくなるところですが、ここは少し注意が必要です。

生成前の描画がかなり重い状態では、表示FPSだけを増やしても操作感まで劇的に改善するとは限りません。

まずDLSS Super Resolution、レイトレーシング、影、反射、解像度などを見直し、生成前FPSそのものを上げてからMFGを重ねる方がバランスを取りやすくなります。

あかね

フレーム生成は“重いPCを無理やり高fps化する魔法”ではなく、元の描画を土台に映像を滑らかにする機能と考えると分かりやすいです。

RTX 5070でフレーム生成を使うときの設定手順

ここまで読んで「結局、自分のPCではどこから触ればいいの?」となった人向けに、設定する順番をまとめます。

大切なのは、最初から最大倍率へすることではありません。OFFの状態を基準にして、一つずつ変えると違いが分かりやすくなります。

1 NVIDIA AppとGame Ready Driverを更新する
古いバージョンではDynamic MFGなどの対応状況や挙動が異なる可能性があります。まずソフトウェア側を新しい状態にします。
2 Frame GenerationをOFFにしてFPSを見る
実際に遊びたい解像度と画質で、生成前FPSを確認します。この数字が操作感の土台になります。
3 対応ゲームではNVIDIA Reflexを有効にする
フレーム生成を使用する場合も、対応タイトルではReflexを利用してシステム遅延を抑えます。
4 まず2XまたはDynamicを試す
最大倍率から始めず、必要最低限の倍率で滑らかさが十分か確認します。
5 同じ場所でAIMやカメラ操作を比べる
FPSカウンターだけではなく、振り向き、細かなAIM、カメラ追従、UIの乱れなどを確認します。違和感があれば倍率を下げるかOFFへ戻します。

Dynamic MFGとV-Syncの古い情報には注意

DLSS 4.5の初期情報を調べていると「Dynamic MFGではV-SyncやFPS上限を使えない」という説明が見つかる場合があります。

ここはアップデートで状況が変わっています。

Game Ready Driver 616.64以降、対応するNVIDIA AppとStreamline 2.14以降を組み合わせることで、Dynamic MFGとV-Sync・フレームレートリミッターを併用できます。

NVIDIA AppでDynamicを選択した際に古い互換性メッセージが表示される場合は、まずNVIDIA App・Game Ready Driver・ゲーム側の対応状況を確認してみてください。

生成前FPSはどれくらいあればいい?RTX 5070の判断目安

「何fpsあればフレーム生成を使っていいのか」は、かなり気になるところです。

ただし、ゲームやCPU、モニター、入力機器まで違うため、すべての人に共通する境界値はありません。

そこで以下は、どの順番で設定を見直すかを判断するための目安として使ってください。

FG OFF時のFPS まず試したいこと MFGの考え方
45fps未満 画質・RT・DLSS SRを先に調整 最大倍率で無理に補おうとしない
45~70fps前後 ソロゲームなら2Xから比較 滑らかさは伸びやすいが操作感も確認
70~100fps前後 2XまたはDynamicを比較 高Hzモニターとの相性を見やすい
100fps以上 必要ならMFGを追加 競技ゲームならOFFのままでも十分な場合が多い
45fpsや70fpsは「ここを超えれば遅延しない」という境界値ではありません。

当サイトが設定変更の順番を分かりやすくするために整理した判断目安です。
「数字が高い設定を選んだ方が得」と思いやすいですが、実際のゲーム設定では自分が違和感なく遊べるところが正解です。

180fpsで十分滑らかなら、無理に240fpsや300fpsへ伸ばす必要はありません。

RTX 5070を選ぶときはフレーム生成後のFPSだけを見ない

RTX 5070を購入候補にしていると、ベンチマークで「DLSS+MFGなら200fps以上」という数字が目に入りやすいと思います。

もちろんフレーム生成はRTX 50シリーズの大きな強みです。

ただ、GPUを数年間使うことまで考えるなら、フレーム生成を切った状態でどこまで動かせるかも確認しておくことをおすすめします。

特に4K、パストレーシング、高解像度テクスチャなどを重視する場合は、RTX 5070 Tiなど上位GPUとの生成前性能の差も購入判断へ入れたいところです。

逆にApex Legends、Overwatch、VALORANTなどが中心なら、MFGの最大倍率よりCPU性能、1% Low、モニター、入力遅延を優先した方が満足度につながる場合があります。

RTX 5070のフレーム生成でよくある疑問

RTX 5070のフレーム生成をオンにすると遅延は減りますか?

表示FPSが増えることと、PC Latencyが減ることは同じではありません。 第三者のRTX 5070測定では、FG OFFより2X・4X・6Xの方がPC Latencyは高い結果でした。ゲームや設定で変わるため、OFFとONの両方を試すのがおすすめです。

6X Multi Frame Generationが一番快適ですか?

一番大きな倍率が、一番快適とは限りません。 目標FPSへすでに届いているなら、それ以上倍率を上げてもメリットを感じにくい場合があります。2XやDynamicから試すと判断しやすいです。

FPSゲームならフレーム生成は全部オフにした方がいいですか?

競技性と反応速度を最優先するならOFFを基準にするのがおすすめです。 一方、カジュアルプレイで映像の滑らかさを重視するなら、十分な生成前FPSを確保したうえで2XやDynamicを試す余地があります。

NVIDIA Reflexをオンにすればネイティブ240fpsと同じになりますか?

ReflexをオンにしてもAI生成フレームがネイティブ描画フレームへ変わるわけではありません。 Reflexはシステム遅延を抑える重要な機能ですが、表示FPSとレンダリングFPSは引き続き分けて考える必要があります。

RTX 5070とRTX 5070 TiはMFGを使えば同じですか?

同じ表示FPSが出ても、元のGPU性能まで同じにはなりません。 生成前FPS、VRAM、高負荷時の性能まで含めて比較してください。4Kや重いレイトレーシングを重視する場合はRTX 5070 Tiも候補になります。

まとめ|「何fps出たか」より自分の遊び方に合っているかを見る

RTX 5070のフレーム生成は、Cyberpunk 2077のような重量級ゲームを高画質のまま滑らかに見せたい人には非常に便利な機能です。

一方で、200fpsや240fpsという数字だけを見ると、「これなら競技FPSでも絶対オンの方がいい」と感じてしまうかもしれません。

そこで一度、FPSカウンターから目を離してみてください。

マウスを振ったときに気持ちよく追従するか。AIMしやすいか。画面の滑らかさに満足できるか。

最終的には、この感覚の方がゲームを遊ぶうえでは大切です。

高負荷ソロゲームならフレーム生成ONを積極的に試す。競技PvPならOFFを基準にする。迷ったら生成前FPSを確認して2XまたはDynamicから比較する。

RTX 5070では、この使い分けを意識するとフレーム生成の強みを活かしやすくなります。

情報確認日:2026年10月22日
  • NVIDIA:GeForce RTX 5070、DLSS 4.5、Dynamic Multi Frame Generation関連情報
  • CD PROJEKT RED:Cyberpunk 2077 DLSS 4.5関連アップデート情報
  • Marvel Rivals公式:Multi Frame Generation・Auto Mode関連情報
  • 第三者測定:Tom’s Hardware、the比較

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