NVIDIA Appの最適化でFPSが下がる原因と戻し方|自動最適化を解除する手順

2026年10月22日 情報確認 NVIDIA Appの最適化後にFPSが下がったなら、まず対象ゲームの「元に戻す」を試してください。

NVIDIA Appのグラフィックス → プログラム設定 → 対象ゲームを開き、 最適化済みなら「元に戻す」を選択します。 その後ゲームを再起動し、FPSとゲーム内設定を確認します。

最適化は「できる限りFPSを高くする」機能ではありません。 NVIDIA公式ではOptimal Playable Settingsが狙うフレームレートについて、 ゲームごとに40~60fpsの範囲と説明しています。

1
NVIDIA Appで対象ゲームを開き「元に戻す」
2
ゲームを再起動して解像度・画質・DLSSなどを確認
3
同じ場所でFPSを比較し、まだ重ければ別原因へ進む
144Hz・240Hz・360Hz環境では特に注意してください。
競技FPS向けに低~中画質で200fps以上を狙っていたPCへ、 NVIDIA側が画質を重視した推奨設定を適用すれば、故障していなくてもFPSが下がる可能性があります。

NVIDIA Appの最適化でFPSが下がるのは故障とは限らない

「最適化」と聞くと、ゲームが軽くなってFPSも上がる機能を想像しやすいと思います。 しかしNVIDIA Appが行う最適化は、単純な低画質化ではありません。

NVIDIAはGPUだけでなくCPUやディスプレイも考慮し、 対応ゲームに対して画質と性能のバランスを取った設定を提案しています。 DLSSやReflexなどのNVIDIA機能も対象になる場合があります。

そのため、自分で競技向けの軽い設定を作っていた人ほど 「最適化したのに前より重い」という逆転が起こりやすくなります。

この記事で確認する順番: 最適化を解除 → 変更された項目を確認 → 同条件でFPSを再測定 → 改善しなければ録画・ゲームフィルター・ドライバー・ゲーム側へ原因を広げます。
あかね

最適化は「高FPSモード」ではないのが一番大事。240Hzを狙っていた人ほど、NVIDIAのおすすめと自分の目的がズレることがあるよ。

なぜ「最適化」したのにFPSが下がるのか

最大の理由は、NVIDIAと高FPSユーザーで「最適」の意味が違うことです。
NVIDIA公式FAQでは、Optimal Playable Settingsのターゲットフレームレートは ゲームごとに40~60fpsとされています。

たとえばOverwatch 2やVALORANTなどで240fpsを狙う人は、 あえて影やエフェクトを軽くし、描画負荷を抑えていることがあります。

ところがNVIDIA Appから見ればPCに性能の余裕があるため、 その余力を画質へ使う方が「画質と性能の良いバランス」 と判断される場合があります。

つまりFPSが下がったからといって、GPU性能そのものが低下したとは限りません。

最適化前後で優先して確認したい項目

確認項目 FPSが下がる方向の変化例 確認する理由
解像度・レンダリング解像度 FHDからWQHD、内部解像度の上昇など 描画するピクセル数が増え、GPU負荷が大きく変わりやすい
品質プリセット 低・中設定から高・最高設定へ変更 影、反射、エフェクトなど複数項目が一度に重くなる場合がある
レイトレーシング OFFからON、高品質化 対応タイトルではGPU負荷が大きく増える可能性がある
DLSS・アップスケーリング PerformanceからQuality、または設定状態が変化 内部描画解像度が変わるためFPSと画質の両方へ影響する
フレーム生成 最適化前後で有効状態や方式が変わった 表示FPSだけでなく遅延やゲーム側FPSとの関係も変わる
影・反射・ボリューム 低から高へ変更 重量級ゲームではGPU負荷へ強く影響しやすい
V-Sync・FPS上限 上限値が有効化された 60・120・144fpsなど一定値で止まる場合に確認する

注意:NVIDIA Appが上記すべてを毎回変更するわけではありません。 対象ゲーム・PC構成・Appバージョンによって推奨内容は異なるため、 実際の「ゲーム内設定」一覧とゲーム側の設定画面で差分を確認してください。

NVIDIA Appの最適化前後で変更されたゲーム内設定を比較する画面
最適化前と最適化後の設定一覧を同じ位置で撮影しておくと、FPS低下の原因を特定しやすくなります。

ゲームの最適化と「ドライバー設定」は分けて考える

NVIDIA Appにはゲーム内設定を変更する最適化機能とは別に、 NVIDIAドライバー側の設定もあります。 原因を調べる時はゲーム内設定とドライバー設定を一度に変更しないのがポイントです。

複数の場所を同時に変更するとFPSが戻っても「どの設定が効いたのか」が分からなくなります。 最初は最適化だけを元へ戻し、それでも改善しない場合に次の原因へ進みましょう。

NVIDIA Appの最適化を元に戻す手順

1
対象ゲームを一度終了する
ゲーム起動中は設定が正常に反映されない場合があるため、先に終了します。
2
NVIDIA Appを開き「グラフィックス」へ進む
プログラム設定の一覧から、FPSが下がったゲームを選びます。
3
最適化済みなら「元に戻す」を選択
NVIDIA Appによる最適化を解除し、未最適化状態へ戻します。
4
ゲームを再起動する
解像度、画質プリセット、DLSS、レイトレーシングなどをゲーム内で確認します。
5
同じマップ・場所・動きでFPSを確認する
FPSが戻れば、NVIDIA Appが適用したゲーム設定が原因だった可能性が高くなります。
NVIDIA Appで最適化したゲームを元に戻すボタンの位置
最適化済みのゲームでは「元に戻す」が表示される場合があります。画面配置はAppのバージョンで変わる可能性があります。
「元に戻す」を押したあともゲーム内設定を確認してください。
NVIDIA App上で未最適化状態へ戻っても、自分が以前使っていた細かな設定値と完全に同じかはゲーム側で確認するのが安全です。 最適化前のスクリーンショットがある場合は、それを基準にしてください。

勝手に最適化されたくない場合は自動最適化をOFFにする

ゲーム設定を自分で管理したい人は、NVIDIA Appの設定画面にある 新しく追加されたゲームやアプリを自動的に最適化する設定も確認してください。

OFFにしておけば、競技FPS向けに自分で作った設定を維持しやすくなります。 NVIDIA Appのバージョンによって表記や配置が変わる場合があるため、 現在の設定画面を基準に確認してください。

NVIDIA Appで新しく追加されたゲームの自動最適化を無効にする設定
手動でゲーム設定を管理する場合は、自動最適化の状態も確認しておくと再発防止になります。

最適化前・最適化後・元に戻した後を同じ場面で比較する

「なんとなく重くなった」で終わらせないために、 可能なら同じ場所でA:手動設定、B:NVIDIA最適化、C:元に戻した後の3状態を比較します。

記録項目 A:最適化前 B:最適化後 C:元に戻す
平均FPS 約165fps 約112fps 約162fps
1% Low 約128fps 約82fps 約125fps
GPU使用率 約72% 約96% 約74%
解像度 1920×1080 2560×1440 1920×1080
画質プリセット 中 高 中
DLSS Balanced Quality Balanced
フレーム生成 OFF OFF OFF
レイトレーシング OFF ON OFF
アシスタント忍

一度にDLSS、解像度、ドライバー設定まで全部変えると原因が消えます。まず「元に戻す」だけで比較するのが一番分かりやすいです。

「元に戻す」を押してもFPSが戻らない時の確認ポイント

最適化を解除してもFPSが戻らなければ、 NVIDIA Appによるゲーム設定以外へ原因を広げます。

症状 次に疑う場所 確認すること
元に戻しても全く変化しない NVIDIAゲームフィルター・録画 フィルター、Instant Replay、録画を一度OFFにして比較
特定のゲームだけ重い ゲームアップデート・設定ファイル 最新パッチ、ゲーム内設定、シェーダー処理などを確認
ドライバー更新後から複数ゲームが重い GPUドライバー 現在と更新前のドライバーバージョンを記録して切り分け
60・120・144fpsなどで止まる FPS上限・V-Sync ゲーム側とドライバー側の上限設定を確認
GPU使用率が大きく上がった 解像度・画質 最適化前より描画負荷が上がっていないか確認
GPU使用率が低いのにFPSも低い CPU・FPS制限・別プロセス CPU負荷、フレーム上限、常駐アプリを切り分け

NVIDIA Appそのものをアンインストールする前に切り分ける

2026年に行われた第三者ベンチマークでは、 NVIDIA Appをインストールまたはバックグラウンドで起動した状態と ドライバーのみの状態を比較して、テストタイトルでは測定可能なFPS差は確認されませんでした。 統計オーバーレイも同様です。

一方で同じ検証では、ShadowPlay録画で約2~3%、 一部のゲームフィルターではタイトル・フィルターによって数%~約10%のFPS低下が確認されています。

この数値は特定のPCとゲームで行われた第三者検証結果です。 すべてのPCで同じ割合だけ低下するという意味ではありません。

したがって「NVIDIA Appが入っているから重い」とすぐアンインストールするより、 最適化設定 → フィルター → 録画 → ドライバーの順に分けて確認する方が原因を特定しやすくなります。

NVIDIA公式が案内している確認項目

NVIDIA公式サポートでは最適化後にゲームの性能や画質が悪い場合、 ゲームを最新パッチへ更新し、最新ドライバーを確認したうえで、 サードパーティ製ツールやバックグラウンドアプリを停止するよう案内しています。

2026年10月22日時点のGame Ready Driverは621.01 WHQLです。 ただし「最新へ更新すれば必ず直る」とは限りません。 問題がドライバー更新直後から始まった場合は、更新前のバージョンも残しておくと切り分けやすくなります。

よくある質問

Q.NVIDIA Appで最適化すればFPSは必ず上がりますか? いいえ。NVIDIAのOptimal Playable Settingsは画質と性能のバランスを取る機能です。 公式FAQではターゲットフレームレートをゲームごとに40~60fpsの範囲と説明しています。 240fpsなどを狙う設定より画質が高くなれば、FPSが下がる可能性があります。
Q.元に戻すだけで以前の設定へ完全に戻りますか? まずNVIDIA Appの「元に戻す」で最適化を解除してください。 その後、以前使っていた解像度、画質、DLSSなどと同じかゲーム内でも確認するのが確実です。
Q.自動最適化はOFFにしても大丈夫ですか? 自分でゲーム設定を管理したい場合はOFFでも問題ありません。 必要なゲームだけ手動で最適化する使い方もできます。
Q.NVIDIA Appを削除した方がFPSは上がりますか? 最初から削除する必要はありません。 まず最適化を元へ戻し、ゲームフィルターや録画など負荷の掛かる機能を個別にOFFにして比較してください。

関連記事|設定を戻してもFPSが低い場合はこちら

参考にした情報

NVIDIA公式|NVIDIA App
GPU・CPU・ディスプレイを基にしたゲーム設定最適化の仕組みを確認。
NVIDIA公式サポート|NVIDIA Appがターゲットにするフレームレート
Optimal Playable Settingsの40~60fpsという基準を確認。
NVIDIA公式サポート|最適化後にゲーム性能が悪い場合
ゲーム更新、ドライバー、バックグラウンドアプリなど公式対処を確認。
NVIDIA公式|NVIDIA App Release Highlights
11.0.9系の現行機能を確認。
NVIDIA公式|GeForce Game Ready Driver 621.01
2026年10月21日公開のドライバー情報を確認。
TechSpot|NVIDIA App Performance Benchmark 2026
App本体、オーバーレイ、録画、ゲームフィルターの性能差を第三者検証として参照。

まとめ|FPSが下がったら買い替えより先に最適化を戻す

NVIDIA Appの最適化後にFPSが下がったなら、 まず対象ゲームの「元に戻す」で最適化を解除してください。

NVIDIAの最適化はFPS最大化ではなく画質とのバランスを取る仕組みです。 公式のターゲットはゲームごとに40~60fpsなので、 144Hz・240Hz以上を狙う競技設定とは目的が合わないことがあります。

元に戻してFPSが改善すれば設定差が原因だった可能性が高くなります。 改善しない場合はゲームフィルター、録画、ドライバー、ゲームアップデートなどを 一つずつ切り分けてください。
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