2024年8月にリリースされた『転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ』は、人気アニメ『転スラ』の世界を再現したアクションRPGとして、多くのファンに期待されていました。
しかし、実際にプレイしてみると、その期待に応えきれていない点が多く見受けられます。
アニメの名シーンが静止画で表現されるなど、臨場感に欠ける部分やシステムの単調さが目立ち、ファンでも物足りなさを感じる内容となっています。
この記事では、その問題点を徹底的に解説します。
『転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ』とは?
ねえねえ、今回のゲーム『転スラ テンペストストーリーズ』って、どんな感じなの?
あ、それね!簡単に言うと、あの大人気アニメ『転生したらスライムだった件』のアクションRPGなの。
伏瀬さんの小説が原作で、アニメ化もされたんだけど今回はそのアニメの内容をベースにしたゲームなのよ。
へぇ~、じゃあ私たちもリムルみたいにスライムになって冒険できるの?
うーん、スライムにはならないけど、リムルを操作して仲間と一緒に冒険する感じ!でも…ちょっと期待外れなところも多いのよね。
ゲームの基本情報
『転スラ テンペストストーリーズ』は、以下のような特徴を持っています:
- ジャンル: アクションRPG
- プラットフォーム: PlayStation、Nintendo Switch、PC
- 発売日: 2024年8月8日
- 開発元: 株式会社テスラ
なんか、情報が盛りだくさんね。
でも、普通のゲームとは何か違うの?
そうね、普通のゲームと違うところを挙げると、やっぱり『転スラ』の世界を追体験できるってことかな。
でも、その体験がちょっと…浅いのよね。
『転スラ』の世界を体験できる?
ゲームでは、アニメのエピソードを追体験できる部分があります。
ただし、実際に体験できる内容にはかなりの制約があります。
- シナリオ: アニメのエピソードを元に進行。リムルや仲間たちとジュラ・テンペスト連邦国を冒険する。
- ゲームモード: メインストーリーとサブクエスト、建国要素が中心。
- ボイス: 全編フルボイス対応。アニメでお馴染みのキャストが勢揃い。
フルボイスって聞くとワクワクするけど、内容が浅いってどういうこと?
そうなのよね。例えば、アニメの名シーンが静止画で処理されていることが多くて、肝心のシーンが台無しに感じるの。
リムルが怒りを爆発させるあのシーンとか、静止画で表現されてるから、感情移入がしづらいの。
キャラクターの活躍にもムラがある?
ゲーム内には、たくさんのキャラクターが登場しますが、すべてのキャラクターが平等に扱われているわけではありません。
- メインキャラクター: リムルを中心に、ゴブタやランガ、シオンといったお馴染みのキャラクターたちが活躍します。
- サブクエスト: 一部のキャラクターはサブクエストでしか登場しない。
- オリジナルキャラクター: ゲームオリジナルのキャラクターも登場しますが、活躍の場は限られている。
あらら、それじゃあ私の好きなキャラがあんまり出番ないかも…。
そうなの。メインストーリーはアニメの静止画で進むことが多いから、どのキャラも十分に輝けていない感じがするのよね。
サブクエストで少し補完できるけど、メインでしっかり楽しみたい派には物足りないかも。
ボリュームと難易度の不足
このゲーム、クリアするのに時間はかかるけど、なんだか物足りないのよね…。
それ、まさにこのゲームのボリュームと難易度が足りてないってことよ!
ボリュームはあるけど中身が薄い?
まず、ゲーム全体のプレイ時間はサブクエストも含めて約30時間程度と、見た目のボリュームはそれなりにあります。
しかし、その内訳を見ていくと、実はコンテンツの密度が薄いことがわかります。
- メインシナリオ: アニメの追体験がメインですが、ほとんどが静止画ベースの進行で、深みが感じられない。
- サブクエスト: 登場キャラクターごとのシナリオが用意されているものの、探索と戦闘の繰り返しで新鮮さが薄い。
- クリア後コンテンツ: 一部の追加シナリオや強化クエストがあるものの、メインシナリオと大差ない内容。
30時間もプレイしたのに、クリア後に『え、もう終わり?』って感じたわけだ。
そうなのよ。たっぷり時間を費やしたのに、達成感があんまりないのは辛いよね。しかも、有料DLCまであるっていうんだから、もう驚きよ!
難易度が低すぎて、やりがいがない!
さらに、ゲームの難易度が非常に低く設定されています。
普段あまりゲームをプレイしないファン層にも優しい設計かもしれませんが、プレイヤーが全く苦労しないのも問題です。
どのバトルも、適当にボタンを連打していればクリアできるため、達成感や緊張感がほとんどありません。
- 戦闘の単調さ: コンボを連続で決めるだけで、ほとんどの敵を撃破できる。戦略性がなく、ボス戦も同様に簡単。
- レベルアップが簡単: キャラクターのレベルがすぐに上がるため、ゲームの進行が楽すぎる。
- 挑戦要素が不足: 難易度の高いクエストや特殊なミッションが少なく、リプレイ性に欠ける。
苦労して倒した!って感じがないと、やっぱり満足感が得られないかも。
結論:ファンを泣かせた浅薄な仕上がり
正直、このゲームを一言で言うとどうだった?
うーん…そうね、期待してたファンが泣いちゃうくらい浅薄な仕上がりって感じかな…。
ファンの期待を裏切った要因
『転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ』は、アニメや原作小説の人気に乗じたタイトルでしたが、その期待を裏切る要因が多すぎました。
- シナリオの浅さ: アニメの名シーンを再現するはずが、静止画ばかりで感情移入が難しく、プレイヤーに響かない演出が目立ちました。
- ゲームサイクルの単調さ: ひたすら同じようなクエストの繰り返しで、新鮮さがなく、プレイ中に飽きが来るのは避けられません。
- 戦闘システムの単純さ: 戦略性がほとんどなく、ボタンを連打していれば勝てる低難易度。緊張感や達成感が欠如していました。
なんか、全部の要素が“惜しい”って感じね。
ファンの心を掴み損ねたってこと?
そうそう!それに、全体的にクオリティが低く、ファンが求めていた『転スラ』の魅力を十分に引き出せていないのが一番の問題なの。
ファンコンテンツとしての失敗
『転スラ テンペストストーリーズ』は、ファン向けのコンテンツとしてリリースされましたが、その完成度が低すぎたため、多くのファンにとっては失望の一作となりました。
- 全編フルボイス対応: これは評価できるポイントですが、それだけではゲーム全体のクオリティをカバーしきれません。
- サブクエストの内容: アニメでは見られなかったキャラクターの日常が描かれたものの、その進行が冗長で、楽しさよりも疲労感が上回ることも。
- クリア後の楽しみ: 有料DLCが用意されているものの、その内容がメインシナリオとほぼ変わらず、追加投資する価値が見いだせない。
フルボイスとかサブクエストとか、いい部分もあったのに…なんでこんなことになっちゃったのかな?
多分ね、制作にもう少し愛とこだわりが必要だったの。『転スラ』って、ファンにとっては特別な作品だから、それをしっかり反映させる作り込みが求められてたんだと思うかな。
ここまで批判的なことを言ってきましたが、それだけ『転スラ』という作品が持つポテンシャルは高いということでもあります。
次回作への期待を込めて、開発チームには以下の点を改善してほしいです:
次のゲームはもっと面白くなるといいな。
せっかくの『転スラ』なんだし。
そうだね、次回作に期待しましょう。
ファンが笑顔になれるような、真の意味での神ゲーを待ってる!