2026年内にゲーミングPCを使い始める予定なら、メモリ・SSDの大幅値下がりだけを期待して購入を先延ばしするメリットは小さいです。特に9月までに必要な人は、現在から同条件のBTOを比較して予算内の在庫を確保する方が判断しやすいでしょう。
ただし、今日見つけた1台を焦って買う必要はありません。2026年6月の国内BTO相場はハイエンドで上昇した一方、エントリーとミドルは小幅な値動きでした。セールや在庫状況によって安いモデルも残っています。
筆者はRyzen 7 7700、GeForce RTX 5070、メモリ32GB、SSD 2TBのPCを使用しています。本記事では筆者による価格実測は使わず、2026年7月23日に確認した市場予測と国内BTO相場を基に判断します。
結論|2026年内に必要なら大幅値下がりを待ちすぎない
30秒で分かる購入判断
| 状況 | 判断 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 2026年9月までに必要 | 今買う寄り | 最低3社を7日以内で比較する |
| 2026年10〜12月に必要 | 比較しながら待てる | 予算内の構成が出た時点で確保する |
| 2027年以降でもよい | 待てる | 四半期ごとに相場を確認する |
| 現在のPCが不調・性能不足 | 今買う寄り | 必要条件を満たす在庫を優先する |
| 用途と予算が未確定 | 待つ | 解像度・ゲーム・総予算を先に決める |
メモリ・SSDは2026年後半も上がる可能性がある
TrendForceは2026年第3四半期に、従来型DRAMの契約価格が前四半期比13〜18%、NAND Flashが10〜15%上昇すると予測しています。上昇幅は第2四半期より鈍る見込みですが、下落へ転じる予測ではありません。
背景にはAIサーバーとデータセンター向け需要があります。メモリメーカーが利益率の高いサーバー向け製品を優先すると、PC向けDRAMやクライアントSSDへ回る供給が限られます。
NAND Flashも2026年は供給不足が続く見通しです。TrendForceは7月21日の発表で2026年のNAND市場を4〜5%の供給不足と推定し、需給が緩む時期を2027年後半としています。一方、MicronはDRAMとNANDの逼迫が2027年を超えて続くと見ています。
契約価格の上昇率とBTO本体価格は同じではない
DRAMが13〜18%上がるから、ゲーミングPCも同じ割合で上がるわけではありません。BTOの価格にはCPU、GPU、ケース、電源、組み立て、保証なども含まれます。
市場予測は方向を見る材料に使い、購入時は実際のBTO総額で判断してください。
国内BTOはハイエンドほど値上がりの影響が大きい
国内BTO検索サイトggの2026年6月レポートでは、性能帯別の中央値は次のように動きました。
| 性能帯 | 6月1日 | 6月30日 | 変動 |
|---|---|---|---|
| エントリー | 242,000円 | 245,000円 | +3,000円・+1.2% |
| ミドル | 335,000円 | 337,000円 | +2,000円・+0.6% |
| ハイエンド | 560,000円 | 590,000円 | +30,000円・+5.4% |
メモリ、SSD、VRAMの容量が大きいハイエンドほど部材高の影響を受けやすい結果です。ただし同じ性能帯でも値下がりした構成があり、全モデルが一斉に上がっているわけではありません。
AKIBA PC Hotline!の7月後半調査では、一部SSDの値下がりも確認されました。個別商品の特価と市場全体の上昇見通しは両立します。
今買うべき人と待ってよい人
2026年9月までに必要なら現在から比較する
新作ゲーム、配信、仕事などで9月までに必要なら、現在から比較を始めて問題ありません。納期や初期不良対応の時間も考え、使用開始日の2〜4週間前までに注文できると余裕があります。
年末購入なら予算内を買い時にする
10〜12月に必要な人はセールを待つ選択もできます。ただし、ブラックフライデーや年末セールで同じ構成が必ず安くなる保証はありません。
2027年まで待てるなら急がなくてよい
現在のPCで困っておらず、遊びたいゲームも決まっていないなら急ぐ必要はありません。値上がりを理由に不要なPCを買う方が大きな出費です。
高騰中でも後悔しにくいメモリ・SSD構成
| 用途 | メモリ | SSD | 考え方 |
|---|---|---|---|
| フルHDゲーム中心 | 16GB以上 | 1TB | GPUを優先したい予算向け |
| WQHD・複数アプリ併用 | 32GB | 1TB | 2026年のバランス型 |
| 配信・録画・動画編集 | 32〜64GB | 2TB以上 | 実際の使用量に合わせる |
メモリ16GBを選ぶ場合は8GB×2枚を優先します。16GB×1枚は増設しやすい一方、1枚構成のままではメモリ帯域を活かしにくい点が弱点です。
SSDはゲームを複数入れるなら1TBを基準にします。500GBは本体価格を下げやすいものの、空き容量不足で早めに増設費用が発生しやすくなります。
ゲーミングPCを買うまでの4STEP
PC本体だけでなく、モニター、送料、延長保証、無線LANも含めた上限を決めます。
ゲーム、解像度、目標fpsからCPUとGPUを決め、メモリ容量と枚数、SSD容量を固定します。
FRONTIER、@Sycom、マウスコンピューター、STORM、ツクモ、MDL、アーク、SEVEN、OZgamingから最低3社を選びます。
必要なカスタマイズ、送料、保証を含む総額が予算内なら購入します。
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メモリ・SSD高騰時に避けたい買い方
- 値上がりニュースだけを見て用途未定のPCを買う
- 標準価格だけを比較し、送料や保証を含めない
- 32GB表記だけを見てメモリ枚数を確認しない
- SSD 500GBを選び、空きM.2スロットを確認しない
- 将来の値下がりを前提に、必要な時期を過ぎても待つ
- BTO購入予定なのに単体メモリやSSDだけ先に買う
よくある質問
メモリとSSDは2026年内に安くなりますか?
大幅な値下がりを前提にはできません。契約価格は第3四半期も上昇予測ですが、個別ショップの特価はあり得ます。
ブラックフライデーまで待つべきですか?
年末に使う予定で現在のPCに問題がなければ候補です。同じ構成の在庫と値下げは保証されないため、予算内のモデルが先に出たら購入してよいでしょう。
16GBメモリと500GB SSDで安く買ってもよいですか?
軽いゲーム中心なら16GBは候補ですが、500GBは不足しやすい容量です。増設費用と空きスロットまで確認してください。
2027年まで待てば必ず安くなりますか?
保証はありません。TrendForceはNANDの需給緩和を2027年後半と見る一方、Micronは逼迫が2027年を超えて続くとしています。
BTOと自作はどちらが有利ですか?
価格だけでは決められません。BTOは安い時期に確保した部材を使う場合があり、単体パーツを現在価格で集めるより割安になることがあります。
まとめ|必要な時期を基準にすれば焦らず決められる
値上がりの恐怖ではなく、使用開始日、必要スペック、送料と保証を含む総額で決めることが重要です。
