4000シリーズグラフィックカードの中でも特に注目を集めているのが、高性能でありながら手頃な価格帯を狙ったGeForce RTX 4080とゲームや動画編集、配信をフルスペックで楽しむことができるハイエンドモデルのGeForce RTX 4090です。
この記事ではこれらのグラフィックカードの性能、特徴、および用途を比較し、あなたのニーズに合った最適な選択肢を見つける手助けをします。
4K解像度でのゲームプレイにおいて4090は圧倒的な性能を誇りますが、フルHDやWQHD解像度では4080も優れたパフォーマンスを提供します。
また、4000シリーズは動画編集や配信にも力を発揮。新しいnvecエンコーダーが採用され、H.264、H.265、AV1形式のエンコード速度が向上しています。
消費電力と温度においても4080と4090の違いを考慮する必要があり、静音性と省電力を求めるなら4080がおすすめです。
この記事を読むことで、あなたが求める性能や用途に応じて4080と4090のどちらが最適なのか明確な答えが見つかるかもしれません。
RTX4080の価格と仕様
ブランド | MSI |
---|---|
メーカー | MSI |
製品サイズ | 33.6 x 7.8 x 14.2 cm; 3.57 kg |
商品モデル番号 | G408016SX |
商品の寸法 幅 × 高さ | 33.6 x 7.8 x 14.2 cm |
解像度 | 7680 x 4320 Pixels |
メモリクロック数 | 2.52 GHz |
グラフィックアクセラレータ | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
GPUブランド | NVIDIA |
VRAMタイプ | GDDR6X |
VRAM容量 | 16 GB |
グラフィックカードインターフェース | PCI-Express x16 |
ワット数 | 750 W |
同梱バッテリー | なし |
商品の重量 | 3.57 kg |
RTX4080の価格は現在約22万9800円です。
一方、RTX3090TIは19万円で上位モデルであるRTX 4090は30万円です。
価格面ではRTX4080が23万円以下でRTX 3090TIと比較して少し高いものの、性能の向上が期待できます。
性能比較
項目 | RTX 4090 | RTX 4080 (16GB) | RTX 3080 |
---|---|---|---|
ビデオメモリ容量 | 18GB以上 | 16GB | 10GB |
コア数 | 16384コア | 9728コア | 8704コア |
ブーストクロック | 2.5 GHz | 2.5 GHz | 1.71GHz |
性能比較 | 1.3~1.4倍高い | — | — |
メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
プロセスノードが87nmから5nmになっているRTX 4080は、クロックの増加と消費電力の低下が期待できます。
実際クロックはRTX 3080の1.71GHzと比較して、2.5GHzと大幅にアップしています。
また、クロックアップしながらも消費電力はRTX 3080と同じ320Wに収まっています。
しかし、CUDAコア数はRTX 3090TI(10572)と比較すると少なくなっており、RTX 4090の上位モデルと比べると物足りないかもしれません。
ビデオメモリは16GBに増量されましたが、それでも24GBのRTX3090TIの方が大きいですね
RTX 4080のワットパフォーマンスの向上
RTX 4080は前世代と比べてその性能が飛躍的に向上しています。
特にワットあたりの性能が注目されます。具体的には、RTX 3080はワットあたりの3DMarkスコアが55という数値でした。
一方、RTX 4080は同じ消費電力の320Wにも関わらず、ワットあたりの3DMarkスコアが88と60%もの向上を見せています。
このことからRTX 4080はワットパフォーマンスに優れているといえます。
省電力性向上の背後にある技術
では、なぜRTX 4080はこんなにも省電力性が向上しているのでしょうか?
その答えは新しいAda Lovelaceアーキテクチャの採用と、Ampere世代には採用されていなかったAD103の搭載にあります。
これらの新技術の採用により、高性能を保ちつつも省電力性が向上しているのです。
ランニングコストを考慮した選び方
省電力性を持つグラフィックボードの導入はランニングコストの観点からも非常に有利です。
消費電力だけではなくワットあたりの性能を考慮することで、長期的な運用コストも抑えることができます。
したがってグラフィックボードを選ぶ際は、この点も意識して選択すると良いでしょう。
- RTX 4080のワットあたりの性能が前世代と比べて60%向上。
- Ada LovelaceアーキテクチャとAD103の搭載が省電力性の向上に寄与。
- ランニングコストを考慮したグラフィックボードの選び方が推奨される。
RTX4080ゲーム性能
・CPUは13900K使用時
GPU | ゲーム/解像度 | フルHD | WQHD | 4K |
---|---|---|---|---|
RTX 4090 | FF15ベンチマーク(高品質) | 21619 | 20873 | 15101 |
RTX 4080 | FF15ベンチマーク(高品質) | 21107 | 18725 | 11416 |
RTX 3090Ti | FF15ベンチマーク(高品質) | 18924 | 15555 | 9738 |
RTX 4090 | CoD モダンウォーフェア2(ウルトラ) | 247FPS | 199FPS | 135FPS |
RTX 4080 | CoD モダンウォーフェア2(ウルトラ) | 210FPS | 161FPS | 101FPS |
RTX 3090Ti | CoD モダンウォーフェア2(ウルトラ) | 163FPS | 126FPS | 81FPS |
RTX 4090 | フォルツァホライゾン5(エクストリーム) | 169FPS | 162FPS | 140FPS |
RTX 4080 | フォルツァホライゾン5(エクストリーム) | 158FPS | 147FPS | 118FPS |
RTX 3090Ti | フォルツァホライゾン5(エクストリーム) | 135FPS | 122FPS | 94FPS |
4080と3090Tiの性能差
- FF15ベンチマークでは、RTX 4080はRTX 3090 TIに対してフルHDで約11%、WQHDで約20%、4Kで約17%の高いスコアを出しています。
- コールオブデューティ モダンウォーフェア2では、RTX 4080はフルHDで約28%、WQHDで約28%、4Kで約25%の高いスコアを出しています。
- フォルツァホライゾン5では、RTX 4080はフルHDで約17%、WQHDで約20%、4Kで約25%の高いスコアを出しています。
これらの結果からRTX 4080はRTX 3090 TIに対して平均20%程度の性能向上が見られます。
価格面も考慮するとRTX 4080はコスパが良いと言えます。
4090と4080の性能差
- FF15のフルHDでは、4090と4080は僅差です。
- WQHDでは差は約10%ですが、4K解像度になると大きな差が開きます。
- 4K解像度の性能が4090を選ぶ一番の理由だと言われています。
- 4090と4080の価格差は現在約8万円。
- フルHDやWQHDでは4080の方がコスパが良いですが、4K解像度では4090がおすすめです。
まとめFAQ
- Q1: 4080と4090の性能差はどの程度ですか?
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A1: 4090は一般的には4080よりも約30%高い性能を発揮し、特に4K解像度でのゲームプレイにおいてその差が顕著になります。
しかしフルHDやWQHD解像度では、その差はあまり大きくありません。
- Q2: ゲーム以外の用途で、4000シリーズのグラフィックカードはどのような利点がありますか?
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A2: 4000シリーズのグラフィックカードは動画編集や配信にも高性能です。
内蔵エンコーダーであるnvecが第8世代になり、H.264やH.265形式でのエンコードが高速化されています。
また、新世代の映像フォーマットAV1のエンコードにも対応しておりデータ転送量に制限のある生配信でより高画質で配信可能になります。
- Q3: 4080と4090の消費電力と温度はどのように違いますか?
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A3: 4080は最大消費電力が約310Wで平均消費電力が約290Wです。
これに対して4090は400W近くになります。
温度に関しては4080は最大でも60度半ばと低い温度を保ちます。
これは4090と同等のクーラーが使用されているためです。ファンノイズも小さく静音性に優れています。