ゲーミンググラフィックスカードNVIDIA GeForce RTX 4070 Tiについてまとめました。
Ada Lovelace GPUを搭載し、次世代の高性能を体感できるこのグラフィックスカードは多くのゲーマーが待ち望んでいた逸品です。
RTX 4070 Tiのパフォーマンスを徹底解剖し、ゲーミング体験を更に向上させるための秘密をご紹介します。
さらに、最新のDLSS 3.0がサイバーパンク2077に対応し驚異的なフレームレート向上と消費電力の低減が実現されました。
果たしてRTX 4070 Tiはこれまでのグラフィックスカードとは一線を画す画期的な進化を遂げたのでしょうか?
そして、忘れてはならないRTX4070TIの消費電力。他のグラフィックカードと比較しても、圧倒的なコストパフォーマンスが魅力です。
電気代が高騰する現代社会において、このポイントは特筆すべきだと言えるでしょう。
DLSS 3.0対応タイトルは現在まだ少ないものの今後の展望も明るく、ますます楽しみなゲーム業界の未来を感じさせてくれます。
RTX4070Tiのスペックと価格
・RTX3070Tiとの比較
項目 | RTX4070Ti | RTX3080Ti |
---|---|---|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere |
CUDAコア数 | 7,680 | 1,0240 |
メモリ容量 | 12GB GDDR6X | 12GB GDDR6X |
メモリバス幅 | 192 ビット | 384ビット |
メモリ帯域幅 | 504.2 GB/s | 912 GB/s |
TDP | 285W | 350W |
価格 | 15万円〜 | 7万9980円〜 |
値段は現時点で15万円台。同じ4000番台シリーズの中ではリーズナブルな部類になります。
しかし前シリーズと比べるとスペックは上がりましたが値段も跳ね上がってきています。
一般的にCUDAコア数の多い方が高性能とされていますが、CUDAコア数がRTX3080TIよりも減っていることが分かりました。
しかしRTX4070TIの方がコア性能が高く、ブーストクロックが上がっているため性能判断は難しいです。
サイズが大型なのも特徴で、横幅が34cmで3スロット使用し重量は約1.6kgあります。付属の補助ステーは絶対に使いましょう。
また、BTOパソコンを使っている方はグラフィックボードの大きさや電源容量(700W以上)を確認しておきましょう。
DLSS機能の解説
DLSS(Deep Learning Super Sampling)は、NVIDIAのRTX系で使えるアップスケーリング機能です。
レンダリング解像度よりも低い解像度で出力し、ディスプレイの解像度にアップスケーリングすることでフレームレートを稼ぎながら綺麗な映像で楽しめます。
綺麗な画像と荒い画像を学習して、荒い画像でも綺麗な画像に調整してくれるため一般的なアップスケーリングよりも映像品質が高いと言われています。
ただしDLSSを使うためにはRTX系のグラフィックボードが必要であり、またゲーム側での対応も必要です。
DLSS機能の性能比較
以下では、コールオブデューティモダンウォーフェア2とサイバーパンク2077の二つのゲームでRTX4070TIとRTX3080TIの性能比較を行っています。
コールオブデューティモダンウォーフェア2
項目(4K画質) | RTX4070Ti | RTX3080Ti |
---|---|---|
DLSSオフ時平均フレームレート | 85FPS | 63FPS |
DLSSオフ時最小フレームレート | 40FPS | 47FPS |
DLSSオン時平均フレームレート | 130FPS | 118FPS |
DLSSオン時最小フレームレート | 90FPS | 73FPS |
DLSSオフの状態では最小フレームレートが40FPSを割ってしまっています。
一方、DLSSオンにするとRTX4070TIの平均フレームレートが130FPSを超え、最小フレームレートも90FPSをマークしています。
4Kの高リフレッシュモニターの性能をより活かせそうです。
フレームレートの違い
RTX4070TIはRTX3080TIよりも高いフレームレートが出ており、おおよそ10FPSほど高くなっています。
平均フレームレートは120FPSで、高負荷時には70FPSまで下がりますが、これでも十分に4K高リフレッシュモニターを活かせる性能です。
一方で、マルチプレイゲームでは画質を落として遊んでいる方もいるかもしれません。
また、ファイナルファンタジー15の4KベンチマークではRTX3080TIが16,161点、RTX4070TIが17,507点とRTX4070TIの方が高いスコアを叩き出しました。
DLSS 3.0でフレームレートが向上
DLSS 3.0を使うことでフレームレートが約2倍に跳ね上がると言われています。
検証結果からも、実際にフレームレートが2倍近くに上がっていることが確認できました。
- ゲーム例: スパイダーマン
- RTX4070TIで平均70FPS
- RTX3080TIではデータが出ていないが、RTX4070TIが高いフレームレートを叩き出している
- ゲーム例: サイバーパンク2077
- 4K最高設定でも快適に遊べるレベル
- 平均70FPS以上
- RTX4080だと100FPSを超えるとの情報もあり
DLSS 3.0の対応により4Kゲーミングが本格的に始まることが期待できます。
ただし、まだ対応タイトルが少ないため、今後の増加に期待したいところです。
RTX4070TIの消費電力とコストパフォーマンス
RTX4070TIは、消費電力がRTX3080TIよりも低く、コストパフォーマンスが非常に高いことが特徴です。
- RTX3080TI: システム全体で510W
- RTX4070TI: システム全体で100Wほど消費電力が下がる
この結果から、電気代が高くなっている現在RTX4070TIの消費電力の低さは非常にありがたいポイントとなります。
総評: RTX4070TIは4Kゲーミングのデビューグラボとして期待大
RTX4070TIは4Kゲーミングのデビューグラボとしても人気が高くなりそうです。
特に、DLSS 3.0から使えるフレーム生成機能が魅力的で期待以上の性能を発揮しています。
まとめFAQ
- Q1: サイバーパンク2077がDLSS 3.0に対応したことで、どのような効果がありますか?
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A1: サイバーパンク2077がDLSS 3.0に対応することでフレーム生成が利用可能になり、RTX4070の性能がさらに引き出されます。
また、フレームレートが約2倍に跳ね上がると言われており実際に検証結果でもその効果が確認できました。
- Q2: RTX4070TIの消費電力はどの程度で、他のグラフィックカードと比較してどのような特徴がありますか?
-
A2: RTX4070TIはシステム全体で100Wほど消費電力が低くなっており、RTX3080TIと比較しても非常にコストパフォーマンスが高いです。
電気代が高くなっている現在、この消費電力の低さは非常にありがたいポイントとなります。
- Q3: DLSS 3.0の対応タイトルはまだ少ないですが、今後の展望はどのようになっていますか?
-
A3: 現在はまだDLSS 3.0対応タイトルが少ないものの4Kゲーミングが本格的に始まることが期待できるため、今後対応タイトルが増えることに期待が持たれています。
対応タイトルが増加することでDLSS 3.0の性能をさらに活用できるようになるでしょう。