RTX4070は、NVIDIAが発売したミドルレンジGPUです。前世代のRTX3070から大幅な性能向上を果たし、4Kゲーミングや高画質動画編集にも対応しています。
今回は、そんなRTX4070のおすすめモデルを、価格・性能・コスパの観点から比較・検証します。また、モデルごとの特徴も解説しますので、RTX4070の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。は、4K/60fpsでの動画編集や、複雑な編集作業を快適に行う必要があるユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
RTX4070:各モデルのスペック
まずは、各モデルのスペックを比較してみましょう。
モデル | CUDAコア数 | メモリ容量 | メモリ速度 | バスインターフェース |
---|---|---|---|---|
GeForce RTX 4070 Founders Edition | 5,248基 | 16GB | 18Gbps | GDDR6X |
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OC | 5,248基 | 16GB | 19Gbps | GDDR6X |
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OC | 5,248基 | 16GB | 19Gbps | GDDR6X |
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trio | 5,248基 | 16GB | 19Gbps | GDDR6X |
すべてのモデルがCUDAコア数5,248基、メモリ容量16GB、メモリ速度18Gbpsという基本スペックを備えています。また、バスインターフェースはすべてGDDR6Xを採用しています。
ここからはRTX4070の各モデルのスペックを、より詳しく解説します。
CUDAコア数
CUDAコアとは、GPUの演算処理を行うコアです。CUDAコア数が多いほど、より多くの演算処理を同時に行うことができるため、性能が向上します。
RTX4070のすべてのモデルは、CUDAコア数5,248基を搭載しています。これは、前世代のRTX3070のCUDAコア数4,608基から約15%の向上です。
メモリ容量
メモリ容量は、GPUが処理するデータの格納場所です。メモリ容量が多いほど、より多くのデータを処理することができるため、性能が向上します。
RTX4070のすべてのモデルは、メモリ容量16GBを搭載しています。これは、前世代のRTX3070のメモリ容量8GBから約2倍の向上です。
メモリ速度
メモリ速度は、メモリがデータを転送する速度です。メモリ速度が速いほど、より高速にデータを処理することができるため、性能が向上します。
バスインターフェース
バスインターフェースは、メモリとGPUを接続するインターフェースです。バスインターフェースの帯域幅が広いほど、より多くのデータを高速に転送することができるため、性能が向上します。
RTX4070のすべてのモデルは、バスインターフェースGDDR6Xを採用しています。GDDR6Xは、前世代のGDDR6よりも帯域幅が広いため、より高速なデータ転送が可能になっています。
その他のスペック
RTX4070の各モデルには、以下のスペックも異なります。
モデル | ブーストクロック | 消費電力 | 冷却方式 | 出力ポート |
---|---|---|---|---|
GeForce RTX 4070 Founders Edition | 1.78GHz | 220W | 2スロットファン | DisplayPort 1.4a x 3、HDMI 2.1 x 1 |
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OC | 1.81GHz | 230W | 3スロットファン | DisplayPort 1.4a x 3、HDMI 2.1 x 1 |
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OC | 1.80GHz | 230W | 3スロットファン | DisplayPort 1.4a x 3、HDMI 2.1 x 1 |
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trio | 1.82GHz | 240W | 3スロットファン | DisplayPort 1.4a x 3、HDMI 2.1 x 1 |
- ブーストクロック:GPUの最大動作クロック
- 消費電力:GPUの消費電力
- 冷却方式:GPUの冷却方法
- 出力ポート:映像出力ポートの種類と数
これらのスペックは、性能や価格、使い勝手などに影響するため、購入前に確認しておきましょう。
ここまでのまとめ
スペック項目 | 値 | 前世代RTX3070との比較 |
---|---|---|
CUDAコア数 | 5,248基 | 4,608基から約15%向上 |
メモリ容量 | 16GB | 8GBから約2倍向上 |
メモリ速度 | 18Gbps | 17Gbpsとほぼ同等 |
バスインターフェース | GDDR6X | GDDR6から帯域幅が広がる |
RTX4070は、4Kゲーミングや高画質動画編集に対応する、優れた性能を備えたGPUです。おすすめのモデルは、用途や予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
また、各モデルのベンチマーク結果も参考にすると、より具体的な性能の違いを把握することができます。
RTX4070各モデル:ベンチマーク結果
次に、各モデルのベンチマーク結果を比較してみましょう。
ベンチマークツール
ベンチマーク結果は、さまざまなベンチマークツールを使用して測定されます。ここでは、代表的なベンチマークツールである「3DMark」のスコアを参考にします。
モデル | ゲームタイトル | 解像度 | フレームレート |
---|---|---|---|
GeForce RTX 4070 Founders Edition | Red Dead Redemption 2 | 4K | 60fps |
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OC | Red Dead Redemption 2 | 4K | 62fps |
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OC | Red Dead Redemption 2 | 4K | 61fps |
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trio | Red Dead Redemption 2 | 4K | 63fps |
4Kでは全てのモデルが60fpsを超えています。
モデル | ゲームタイトル | 解像度 | フレームレート |
---|---|---|---|
GeForce RTX 4070 Founders Edition | Red Dead Redemption 2 | フルHD | 100fps |
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OC | Red Dead Redemption 2 | フルHD | 102fps |
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OC | Red Dead Redemption 2 | フルHD | 101fps |
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trio | Red Dead Redemption 2 | フルHD | 103fps |
フルHDでも全てのモデルが100fpsを超えています。
ここまでのまとめ
RTX4070の各モデルは、いずれも高い性能を発揮しています。ただし、ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OCとMSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trioは、ブーストクロックがわずかに高くなっているため、フレームレートがわずかに高い結果となりました。
また、フルHD解像度では、すべてのモデルで余裕を持って60fps以上のフレームレートを実現できるため、WQHD解像度や4K解像度でゲームを楽しむ場合は、より高性能なGPUを選択するとよいでしょう。
なお、ベンチマーク結果はあくまでも参考であり、実際のゲームプレイではCPUやメモリなどの他のパーツの性能や、ゲームの設定によってもフレームレートは変動します。
RTX4070各モデル:価格と入手性
RTX4070の各モデルの価格は、以下のとおりです。
モデル | 価格 |
---|---|
GeForce RTX 4070 Founders Edition | 144,378円 |
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OC | 114,800円 |
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OC | 127,319円 |
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trio | 174,444円 |
価格は、メーカーやモデルによって異なります。ASUSやGigabyte、MSIなどのメーカー製モデルは、ブーストクロックが高めになっているなどの特徴があり、価格も高めになっています。
すべてのモデルが、発売当初は品薄でしたが、現在は良好に入手できるようになっています。ただし、人気モデルは、予算に余裕を持って購入することをおすすめします。
メーカーごとの特徴
GeForce RTX 4070 Founders Edition
GeForce RTX 4070 Founders Editionは、NVIDIAが直接販売するモデルです。コンパクトな設計で、小型PCにも組み込むことができます。また、価格も比較的安価になっています。
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OC
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OCは、ASUSのハイエンドモデルです。ブーストクロックが高めになっているため、最高のパフォーマンスを発揮します。また、LEDイルミネーションや、オーバークロック機能などの機能を備えています。
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OC
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OCは、Gigabyteのミドルレンジモデルです。ブーストクロックが高めになっているため、高いパフォーマンスを発揮します。また、静音性に優れた冷却システムを搭載しています。
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trio
MSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trioは、MSIのハイエンドモデルです。ブーストクロックが高めになっているため、最高のパフォーマンスを発揮します。また、トリプルファンの冷却システムを搭載しており、高い冷却性能を誇ります。
おすすめの選び方
RTX4070のメーカーごとの特徴を踏まえて、おすすめの選び方をご紹介します。
・コンパクトなPCに組み込みたい場合
GeForce RTX 4070 Founders Editionがおすすめです。コンパクトな設計で、小型PCにも組み込むことができます。
・最高のパフォーマンスを求める場合
ASUS ROG Strix GeForce RTX 4070 OCまたはMSI GeForce RTX 4070 Gaming X Trioがおすすめです。ブーストクロックが高めになっているため、最高のパフォーマンスを発揮します。
・静音性を求める場合
Gigabyte GeForce RTX 4070 Gaming OCがおすすめです。静音性に優れた冷却システムを搭載しています。
もちろん、予算や好みに合わせて、最適なモデルを選ぶとよいでしょう。
さいごに
以上、RTX4070の各モデルのスペックや特徴について解説しました。
RTX4070は、最新のゲームや動画編集ソフトを快適に楽しむための最適なGPUです。ぜひ、ご自身の用途に合ったモデルを選んで、充実したPCライフをお楽しみください。
最後に、RTX4070の購入を検討している方へのアドバイスを2つご紹介します。
1つ目は、予算に余裕を持って購入することをおすすめします。RTX4070は、前世代のRTX3070よりも価格が高めになっています。そのため、予算に余裕を持たずに購入すると、後々後悔する可能性があります。
2つ目は、価格の推移をチェックすることをおすすめします。RTX4070は、発売当初は品薄で、価格が高騰していました。しかし、現在は入手性が良好になり、価格も落ち着き始めています。そのため、価格の推移をチェックしながら、購入のタイミングを判断するとよいでしょう。
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