『オーバーウォッチ2』シーズン5が間もなくスタートします。新シーズンの到来は、ゲームプレイの新たな展開や戦略の見直しを必要とする重要な時期です。今回の記事では、この新シーズンに向けての大きな調整点であるキャラクターバランス調整について、詳しく解説します。
それぞれのヒーローの特性を活かし、戦略を練るのは『オーバーウォッチ2』の醍醐味の一つです。それぞれのバランス調整が戦略にどのような影響を及ぼすのか、そしてそれがどのようにゲームプレイに影響を与えるのかを理解することは、次のシーズンに向けての準備の一環となります。
この記事では、それぞれのヒーローがどのように変化し、その変化が戦略にどう影響するのかを詳しく解説します。また、シーズン5以降のロードマップについても触れます。この新たな変化を理解し、より楽しみながらゲームを進めていけるよう、ぜひ最後までご覧ください。
『オーバーウォッチ2』シーズン5の調整について:弱体化と強化の詳細
本日、2023年6月7日に、Blizzard Entertainmentが『Overwatch 2』の開発者ブログを更新しました。これにより、シーズン5で予定されているヒーローの調整の詳細が明らかになりました。
記事内容の要約
「オーバーウォッチ 2」のゲームディレクター、アーロン・ケラーがシーズン5のバランス調整について説明しています。シーズン4の終わりに向けて、多岐に渡るヒーローがピックされ、ゲームの均衡がよく取れていたと述べています。特にジャンカー・クイーンやライフウィーバーといったヒーロー、ワンショットキル、5v5でのクラウドコントロール系アビリティについて解説しています。ジャンカー・クイーンはミッドシーズンパッチで強化され、ゲームを支配する存在となりましたが、生存率が高すぎるため、一部能力の調整が予定されています。ライフウィーバーはまだ力不足で、シーズン5では多くの変更(主にバフ)が加えられる予定です。また、ワンショットキルの頻度を抑制し、クラウドコントロール能力を緩和する変更も予定されています。
ジャンカークイーンの弱体化とその影響
シーズン4で強化され、ラインハルトと並ぶピック率を誇ったジャンカー・クイーンですが、シーズン5では次のような弱体化が予定されています。
- “コマンディング・シャウト”:追加ライフが200から150に減少
- “ランペイジ”:発動に必要なコスト増加
“コマンディング・シャウト”の変更は耐久力の低下をもたらし、それによりジャンカー・クイーンの生存力がわずかに下がります。“ランペイジ”のコスト増加はより大きな影響をもたらすでしょう。現状では、彼女の強さを支えていた“ランペイジ”の発動が難しくなり、その結果、他タンク比でのアルティメットサイクルの優位性が失われる可能性があります。
ライフウィーバーの強化とその影響
対照的に、ライフウィーバーはシーズン5で次のような強化が予定されています。
- ヒットボックスの縮小
- “ヒーリング・ブロッサム”:回復量増加
- “ソーン・ボレー”:ダメージ増加
- “ライフグリップ”:回復効果を追加
- “ペタル・プラットフォーム”:何らかの改善を実施
ライフウィーバーはすでにゲーム内で最も高いヒーリング出力を持つヒーローの一人です。これらの調整により、彼のパフォーマンスはさらに強化され新たな戦術の可能性が広がることでしょう。
ウィドウメイカー:ダメージ距離減衰の調整
シーズン5で予定されているウィドウメイカーのバランス調整は主に2つです。
- “ウィドウズ・キス”(スコープ)のダメージ減衰の影響距離が70-100mから40-60mに縮小
- ダメージ減衰の割合が30%から50%に引き上げ
これらの調整の主な目的は、ワンショットキルの頻度を抑制し遮蔽物の追加により射線が通りやすい地形を修正することです。この調整により、遠距離からの狙撃がより困難になりプレイヤーはより近距離で戦うようになるでしょう。
ダメージ距離減衰の影響:弱体化と強化のバランス
一方で、ダメージ減衰の影響距離が短くなることは一見すると弱体化に見えますが、実際には一部強化の要素も含まれています。具体的には、ダメージ減衰の割合が30%から50%に引き上げられたため、距離減衰の影響が最大になっていても、ダメージを与える能力が強化されます。
以下に具体的なダメージの変更を表形式で示します:
- シーズン4 ウィドウメイカー:フルチャージボディショット
- ~40m:120ダメージ
- 70m:120ダメージ
- 100m~:36ダメージ
- シーズン5 ウィドウメイカー:フルチャージボディショット
- ~40m:120ダメージ
- 60m:60ダメージ
- 100m~:60ダメージ
このように距離減衰の影響が強化された一方で、その影響を受けやすくなるという微妙なバランス調整となっています。
ハンゾー:一撃必殺からの脱却
ハンゾーについては、理不尽なワンショットキルに対抗する手段が追加されました。具体的な調整は以下の通りです:
- “嵐ノ弓”のダメージ量を減少(250族のワンショットを不可能に)
- “鳴響矢水”の効果の発生を敵チームが認識しやすいよう変更
これらの調整により、ハンゾーの強力な一撃必殺攻撃が減少し、敵チームがハンゾーの攻撃を避ける機会が増えます。
弱体化の影響:戦術的な選択肢の増加
具体的には、“嵐ノ弓”のダメージが最大で125であるため、ダメージが僅かに減少するだけでも、ワンショットキルが不可能となります。
また、“鳴響矢水”の調整は、敵がその効果範囲を認識しやすくなり、駆け引きが生まれやすくなることを目指しています。そのため、これらの調整によりオーバーウォッチ2のゲームプレイがさらに戦略的になることを期待しています。
メイのバランス調整:“凍結ブラスター”の進化
“凍結ブラスター”の調整内容は以下の通りです。
- スロー効果の蓄積により、1.5秒間の強力なスロー効果が適用
- ダメージを100/秒から55/秒に低下
凍結ブラスター”が、より使いやすく、かつ戦略的な武器として帰ってきます。
調整後の“凍結ブラスター”の戦略性と影響
この調整の目的は、”凍結ブラスター”のダメージを抑えつつも、敵への圧力を維持し、ゲームの戦略性を高めることです。
強化スローの維持時間が限られ、さらにダメージが減少したことでメイ自身のキル能力は低下します。しかし、スロー効果が維持されるため、敵の動きを制限しチーム全体の攻撃のチャンスを作る能力は引き続き高いです。
メイはチームプレーを強化するヒーローで、その特徴が今回の調整でさらに強まりました。
キャスディのバランス調整:“マグネティック・グレネード”の進化
“マグネティック・グレネード”の調整内容は以下の通りです。
- ダメージ量を減少
- スロー効果と移動アビリティを禁止する効果を追加
調整後の“マグネティック・グレネード”の戦略性と影響
この調整により、ダメージ量が減少しますが敵の動きを制限する新しい能力が追加されます。これにより、キャスディの立ち回りの幅が広がります。
ダメージの減少により、追撃が容易になります。また、移動アビリティの封じ込め効果はトレーサーやウィンストンなどの敵ヒーローの行動を制限することが可能になります。
キャスディはより戦略的なヒーローとなり、タンクの防衛やサポートの保護といった役割を果たすことが期待されます。
シーズン5のロードマップ
今回紹介したメイとキャスディの調整のほか、シーズン5では他のヒーローに対する調整も予定されています。さらに、「オン・ファイアシステム」の復活や、「サマー・ゲーム」の開催も予告されています。
さいごに
今回の記事で解説したバランス調整は、『オーバーウォッチ2』シーズン5の戦略に大きな影響を与えることでしょう。懐かしの”凍結ブラスター”と”マグネティック・グレネード”が新たな形で再登場し、その変化がどのようにゲームプレイに影響を及ぼすかが重要なポイントとなります。また、シーズン5以降のロードマップや各ヒーローのバランス調整についても注目が集まります。
具体的なポイントをまとめてみましょう:
- メイの”凍結ブラスター”の変更:スロー効果が強化された一方でダメージは低下し、新たな戦略が求められます。
- キャスディの”マグネティック・グレネード”の変更:ダメージが減少したものの、移動アビリティを封じる新たな効果が追加され、立ち回りの幅が拡張します。
- シーズン5以降のロードマップ:今後のシーズンでも引き続き新たな調整やアップデートが予定されており、プレイヤーからの意見が反映される可能性もあります。
これらの変更を踏まえつつ、新たなシーズンに向けて戦略を練り直し、ゲームを楽しみましょう。どのような新たな展開が待ち受けているのか、新たなシーズンがますます楽しみになることでしょう。